元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第529回
60歳は厄年です

60歳は大厄年といわれますが、
いくら長寿時代とはいえ、
この年格好はやはり人間の体質の
大きな変わり目なのですね。
とにかく、身近な同輩年齢の人たちが
次々とガンの宣告を受けたと、
あわてて相談のメールや電話をよこします。

一人は妻の友人のご主人で肺ガン、
もうひとりは海外旅行仲間の、
新婚早々の女性から、
「父が肺ガンの宣告を受けました」と
メールを貰いました。

そうした相談を受けるたびに、
「ガン宣告は即=死ではありませんよ」
「あわてず、あせらず、あきらめずで、
 じっくり治療計画をたてましょう」とアドバイスをしています。
しかし、ガンといわれれば、
それはどんな気丈な敏腕部長でも、
辣腕重役といわれた60歳前後の人でも、
それは目の前が真っ暗になるほど狼狽します。

6年前に僕がガンを宣告され、
頭の中が真っ白になって、
己の人生をどう切り開いていったらよいのかと、
悶々と悩んだ日々にことを思い出します。
僕の場合は、妻や親友たちの支えがあったおかげで、
闘病を続けていくうちに、だんだんと、
惨い拡大手術や
大量の抗ガン剤の投与を受けなくても、
なるべく心身にダメージを与えない治療法を、
じっくりと選んでいけば、
生き延びていくことが出来ると分かりました。

ですから、もし、ガンと宣告されたら、
大病院で詳しく検査を受けることは大切ですが、
治療の選択にあたっては、
ただ闇雲に病院任せ、医者任せではいけない。
「患者が主治医」
「家族と親友の支えは最大の良薬」
と思って、闘病法だけでなく、
人生観も前向きに考えましょうと
アドバイスしています。


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