元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第530回
「命のメッセージ」を大切に

つくづく、60歳は厄年だと思います。
30年来の親友で、この2年間、
お互いに食道ガンの涙も笑いも分かち合ってきた、
作家で書評家の倉本四郎さんが、半年前の夏に急逝。
僕は頭をハンマーで殴られたようなショックを受けたという話は
このコラムでも、
また、その一部始終については、
いま発売中の拙著
「こうすれば50歳から病気知らず」(廣済堂出版)
でも書きました。
倉本さんの様態が急変したのも、
60歳を迎える1週間前でした。
ガンは油断の隙にくいこむ魔物です。

「心の弟」とも思える
倉本さんの死をどう捉えたらよいのか
しばらく考え込みました。
しかし、やはり、前向きに希望をもって
すべては考えようと思い直しました。
「こうすれば50歳から病気知らず」にはこう書きました。

「(倉本さんは)わが命は生命大河の一滴――
 きっと、こうした思いを胸に秘めながら
 “補陀洛浄土”に船を漕ぎ出したと思います。
 そして残された遺族にも僕にも(略)
 『宇宙自然の中で自分は小さいものだ、
  でもそれが私である以上、
  精いっぱい、悔いのない人生を歩みなさい』と
 メッセージを残してくれたのだと思います」

僕たちの人生とは、
生物40億年の命の歴史の流れの中に身を置いている――
きっと“40億60歳”の倉本四郎さんは、
「人間とは命のメッセージを伝えていくために生きていくのだ」
と教えてくれたに違いないと思ったわけです。

長寿時代だからこそ、先の者が後の者に、
子々孫々、次々と「命のメッセージ」をきっちりと伝えていく――
これが愛の本質なんですよと
倉本四郎が教えてくれたと思っています。

ガン即=死のイメージだけでガンと向き合うと
必ずガンに負けます、
死をただ恐れるだけでなく、
「命のメッセージ」をしっかりと受け止める――
こうした自然で大らかな気持ちに変えたときに、
残された者にも、大きな勇気が与えられるはずです。
これからは皆さんは、より一層、ご家族、友人同士、
お互いの「命のメッセージ」を大切にする――
そうした生き方をじっくり育んでいただきたいと思います。


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