元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第638回
ドクハラ・バスターズ=毒医者退治

5月・スローヘルス懇親会のもう一人の講師は、
テレビ出演でお馴染みの
キャンサーフリートピア土屋繁裕医師でした。
こちらの先生もスケジュール多忙。
当日、福島での講演を終えて、
東北新幹線で、後半の講演時間ぎりぎりに
飛び込んでくれました。

前回紹介した大阪からの鈴木教授にしても、
土屋医師にしても、
どうしてこうしたユニークな医師が
引っ張りダコなのか?
つらつら思うに、
いまの大学病院や総合病院の
「切る」「叩く」「焼く」というだけの治療では、
もはや300万人といわれるガン患者の
体と心の悩みを解決できないからではないか?

まえに土屋医師がテレビ出演した
「名医が語るガンで死なない7つの法則」という番組の
紹介をしたことがありますが、
その患者本位の治療方針が大いに受けて、
視聴率アップはもちろん、
全国の悩める数百人の患者から、
問い合わせが土屋医師の下に
殺到したというのですね。

今回の講話はこのときの話でした。
「それにしても、
 来られた患者さんたちの話を聞いて、
 本当にドクハラの実態がひどいのには驚きました。
 医師の説明不足なんでしょうね。
 卵巣ガンの患者さんが、
 いまだに子宮ガンだと錯覚しているのです。
 セカンドオピニオンの紹介状を主治医に書いてもらって、
 もってきた人もいましたが、
 その紹介状がひどい。
 書き直しの箇所が何箇所も、
 ペンでぐじゃぐじゃに消してあって、
 汚くて何が書いて在るのか? 判読も出来ないんです。
 これはまさに、ガン患者への嫌がらせ、
 ドクハラです」

懇親会に集まった患者さんたちも
わが身に体験を思い起こして、
それぞれがうなずいておりました。

土屋医師も、最後に、
「関根さん、ドクターハラスメントについては大分、
 浸透したようですから、
 今度は『ドクハラ・バスターズ』(毒医者退治)の運動も
 起こしましょう」と提案しておられました。

年金未納議員などに医療制度改革など、
任せてはいられない時代ですから、
いまこそ、300万人ガン患者は、
「己の命は己で守る」――
大切な命のために発想を変えて、
立ち上がるべきでしょう。


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