元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第673回
ついに軍事バリケードを突破

インダス川を渡るコンクリートの大きな橋に
小銃を構えたパキスタン政府軍が並び、
その回りには行く手を阻まれた、
パキスタン特有の派手な装飾を施した
トラックの群れが列を成して
溜まっておりました。

なるほど、聞きしに勝る軍事非常線です。
これでは前にフンザに入ったツアーが、
軍のヘリコプターで
脱出せざるをえなかったことが分かりました。
やがて最前線の軍幹部との交渉が始まり、
やっとOKが取れそうになったのですが、
鉄兜に迷彩服の小銃を担いだ兵士たちが入れ替わり
バスに乗り込んできては、
不審物や武器はないかとチェックに入ります。

ガイドのWさんが
「絶対に写真は撮ってはいけませんよ」と
小声で僕たちを諭します、
平和ボケの日本人はついつい珍しい光景に
シャッターを押したくなるのですが、
ここはたしかに生きるか死ぬかの戦場なのです。

毎日、殺戮を繰り返す、
イラクの最前線とは少し様相が違うでしょうが、
日本では分からない、
イスラム世界のいがみ合いの真っ只中、
つまり、肌身で戦場を垣間見たことになります。

ガイドのWさんの熱心な説得が通って、
ついに小銃の林立する非常線を突破することができました。
よく、ものの処世本を読んでいると、
「人生、一寸先は闇」
「運命は紙一重」などと書いてありますが、
いまイスラムの世界では、
毎日が「一寸先は闇」なのですね。
また、あとで、もう一つ、
僕たちが遭遇した事件の話をいたしますが、
これも「運命紙一重」みたいなアクシデントの連続でした。

それはともあれ、
いよいよ、長寿村としても名高い、
大自然の恩恵をたっぷり秘めた桃源郷・
フンザに入ることが出来たのです。


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