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         第701回 
          手荒な手術をなくそう!  
        僕たちのスローヘルス(しなやかな健康法)の会の 
          ささやかな運動だけでなく、 
          いま、あちこちで医療の見直しセミナーや 
          患者本位の治療研究会が開かれています。  
        つい先日、7月11日(日) 
          明治安田生命ホール(新宿)で、 
          心身に優しい医療を目指す医師たち4人による 
          「新しい医療の創造」というテーマの 
          パネルディスカッションがありまして、 
          聴講してまいりました。 
          主催は[株]ビーアンドエス・コーポレーション 
           
          という、乳酸菌エキス「智通」を製造している会社です。  
        さて、メインパネラーは、 
          「胃腸は語る」・「胃腸は語る/食卓篇」といった著書で有名な、 
          アルバートアインシュタイン医科大学外科教授の新谷弘実医師。 
          新谷医師といえば、まえにも紹介したことがありますが、 
          独自の内視鏡手術を開発し、 
          この30年間、アメリカと日本で 
          約25万人の胃腸内視鏡検査と 
          10万例にも及ぶ内視鏡手術で、 
          大腸ガンやポリープに悩む患者の命を救ってきた人です。 
        無謀な拡大手術ではなく、 
          患者のQOL(命の質)を守る治療= 
          まさに新しい医療システムを実践している 
          最先端の医師なわけです。 
        当日も、胃・腸内のビデオで 
          豊富な臨床データから見せながら、 
          「腸相(腸の壁)を良くすること、 
          良い腸内細菌を育てることが最大の予防医学である」こと、 
          つまり"腸美人"をつくることが健康の源という持論を 
          ユーモアたっぷりに力説しておりました。 
            
          このほかのパネラーは、 
          非外科再生法(OBET)の歯槽膿漏治療を開発した 
          深田邦雄医師(フカダデンタルクリニック院長)。 
          「80歳で20本の歯を残す」 
          「抜かずに治す」をモットーに治療を続ける 
          ユニークな医師です。  
        また、専門は耳鼻咽喉科ですが、 
          花粉症やアレルギー治療を含めて、 
          医食同源のトータルな医療相談を進めている 
          松永敦医師(大北耳鼻咽喉科院長)。 
         
        そして、もう一人が、 
          わが盟友・ガン治療医の土屋繁裕医師でした。 
          無謀な拡大手術から、 
          QOL(命の質)を大切にする治療へ! 
          大腸ガンなどあらゆるガン治療はもちろん、 
          歯も喉もアレルギーも、 
          体のすべての部位の治療について、 
          徐々にではありますが、 
          医師のサイドから見直しが始まったことは朗報です。 
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