元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第798回
大腸ガン? 人工肛門はいやだ

あなたのまわりでも、
ガンが発覚して、あわてたり、悩んだりしている人が
増えていると思いませんか?

半年ほどまえの話になりますが、
僕の幼馴染の親友の奥さんが、
大腸にポリープだか、ガンができたらしいと相談にきました。
肛門から7センチのあたりに、
5ミリほどの腫瘍が見つかったというのです。

都内の有名な病院で詳しく調べてもらうと、
どうやら「大腸カルチノイド」というものらしい。
カルチノイドとはなにか?
いわゆる、大腸ポリープとどう違うのかといいますと、
通常の「ポリープ」は粘膜から発生しますが、
粘膜の下から発生するものは粘膜下腫瘍といい、
この悪性のものがカルチノイドなのです。
専門的にいえば「低悪性度」のガンと考えられ、
「ガン様腫」とも訳されたりしますから、
ポリープとガンの中間症状くらいに位置するのでしょうが、
大腸の粘膜下に悪性の腫瘍が浸潤しているので、
発見もやっかいなら、治療もやっかいのようなのです。

「腫瘍の分化度(顔つき)」により、
非常に悪性のものから、
ほとんど良性のものまであります。
粘膜下腫瘍も早期のうちでしたら、
手術をすることなく、内視鏡で切除できます。
しかし、担当医の診断は、
「粘膜下腫瘍ですから、
リンパ節に転移する可能性がありますから、
直腸、大腸を切って、人工肛門になります」というのです。

この奥さんは「人工肛門」と聞いて、
恐れおののきました。
人工肛門はいやだ、おそろしい、
なんとか、切らずに直す方法はないか?と駆けつけたわけです。

この人、料理上手で
よく家庭料理のご馳走になったこともありましたが、
また、夫の経営する会社の経理担当でもありましたので、
仕事も忙しく、寿司や焼肉といった
外食による美食の過食がたたったのでしょう。
大腸に、やっかいな腫瘍ができてしまったことになります。
さて、担当医はかんたんに、
「転移をしているといけないので手術しましょう。
患部が肛門の近くですから、
人工肛門になりますが、
いまは人工肛門も進歩して、
排便もスムーズですし、臭いもひどくありません」
というのですが、
やはり、この奥さんは、
大腸カルチノイドを、
なんとか「切らずに治す」方策を求めて
セカンドオピニオンに精力的に走り回ったのです。


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2004年11月2日(火)

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