元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第807回
「腸美人」になりましょう

大腸の病気に限らず、
ガンとわかれば、
90%が担当医から手術を奨められますが、
ガンは複雑な生活習慣病ですから、
治療の方法は「切る」だけではありません。

患者が納得できる選択肢はいくつでもありますから、
あせらず、あきらめず、じっくりと、
「治療と養生」を上手に組み合わせて
次なる人生設計を立てるべきなのです。

とにかく、内外を問わず、
高脂肪、高たんぱく過食の食生活を余儀なくされている
昨今ですから、
大腸をやられる患者が激増しています。
幸いにも、悪性のガンになるまえに
発見されることも多くなりましたが、
多くの人が腸を切るべきか切らざるべきかの
治療選択の決断に悩まされることになります。

「胃腸は語る」(弘文堂)の著者で、
世界で始めて大腸内視鏡によるポリープ切除に成功し、
日米で過去30年間に
30万人の胃腸内視鏡検査、
8万例に及ぶポリープ切除を
1例の合併症もなく成功させている
アルバートアインシュタイン医科大学外科教授の
新谷弘実医師は
「“腸相”を良好に保つ食生活こそが
 正しい食事法であり、
 大腸ガンなどの生活習慣病の予防に最大に寄与する」
といいます。

僕もなんどか、
新谷教授のざっくばらんで
面白い講演を聞きにいったことがありますが、
「顔は美人なのに、
 腸美人が少ないのには驚きますね」と
ジョークを飛ばしながら、
食物を吸収消化するために、
胃腸内に常在する腸内細菌が
私達の健康、長寿を守るのに
「大きな力をもっている」と強調します。

化粧をしたり、
美味しいものを食べることは、とても楽しいわけですが、
新谷先生流にいえば
「腸美人」になることも、
この過食の時代には忘れてはなりません。


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2004年11月11日(木)

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