元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第816回
カミサン、尻モチをつく!

幸運にも
霊峰・黄山では晴天に恵まれたとはいっても、
その前日、とんでもない事件がありました。
旅にはハプニングがツキモノですね。

じつは、妻は、その前日、
杭州のお寺を巡っているとき、
小さな階段を踏みはずしてドスンとばかりに尻モチ。
したたか、尾てい骨を打って唸りました。
これじゃ、
黄山の長い石段など登れないだろうと
みんなが心配したのですが、
たまたま、ガイドさんが用意のいい人で、
大きめのシップ薬と鎮痛剤を持っていたので、
これを尻に貼ってなんとか、応急手当はできました。

僕は旅に出るときはキネシオテープという
筋肉テープを必ず持ち歩いていますから、
妻の腰の筋肉にダメージがかからないように
背骨沿いに二本、テープを大きく張ったために、
それこそ、故障しながら土俵に上がった力士、
大関・魁皇のように、お尻が絆創膏だらけになってしまい、
ホテルの部屋で大笑いしました。
「笑うとお尻に響くから止めて!
もう、シリません!」と
妻は真剣に怒りました。

それでも、歩くのはまあまあなのですが、
バスで腰掛けたり、ベッドに寝たりするのが一苦労。
飛行機の座席用に持ち込んだ
クッション枕を腰にあてる始末で、
なんとか痛みをこらえて付いて来たことになります。

黄山の霊気、太古自然の生気を浴びるといっても、
凡人のなせる業でしょう。
じつは大変だったわけです。

さて、黄山といえばロープエーの頂上からは、
登山道として整備された階段と石畳が延々と連なり、
上り下りの階段は30,000段ともいわれる強行軍ですが、
せっかくの晴天ということもあって、
獅子峰、観音石、猿石、仙人が碁を打つという石、
空から飛んできて峰に止まったという
12メートルの飛来石などなど、
妻は負けじと、
峰々に突き出す奇岩怪石をくまなくみて回ったのです。

また、そうした足腰の不自由な人には、
黄山名物の駕籠があります。
駕籠は弾力性のある竹で作られ、
二人の男たちが前後で担ぎます。
客は真ん中の竹椅子に腰掛けるわけですが、
とてもとても腰掛けると痛くて座れませんので、
妻は断りました。
断った理由は、痛みだけではなさそうでした。
半日の駕篭かき運賃が「1万6千円也」と聞いて、
妻は憤然といいはなったのです。
「勿体無い!」、
とうとう30,000段の石段を歩き通したのでした。
女の我慢強さには驚きますね(^0^)。


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2004年11月20日(土)

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