元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第833回
抗ガン剤副作用(1)[吐き気・嘔吐][脱毛][貧血]

実際に抗ガン剤治療を受けて、
激しい副作用が出たときには、
どうすればいいのかを紹介しましょう。

[吐き気・嘔吐]
吐き気には、
投与後1〜2時間で起きる早期のものと、
1〜2日後から出てくる遅発性のものがあります。
早期の吐き気は
24時間以内におさまることが多いのですが、
シスプラチンなどの薬は
24時間を越えても吐き気が続きます。
ひどい吐き気が続いたり
1日以上嘔吐が続いたときには
制吐剤でコントロールすることができます。
吐き気が起きやすいときは
治療の数時間前の食事は避ける、
一回の食事量を少なめにして
1日の食事回数を増やすなど、
吐き気を起こしにくい
状態にしておくことが大切です。

[脱毛]
治療中は刺激の弱いシャンプーを使う、
ヘアブラシは軟らかいものを使う、
ドライヤーは低温で使う、
毛髪が多く抜けるときは
頭部を太陽から保護するために
帽子やカツラを使うなどして
毛髪を守りましょう。
毛が全部抜け落ちても、
治療が終了するとまた生えてきます。

[貧血]
抗ガン剤は骨髄の働きを弱め、
赤血球、白血球、血小板を減少させます。
赤血球が減少して、
ひどくなると貧血症状が出ます。
疲れやすい、めまいや寒気がする、
呼吸困難などの症状が出たときは
医師や看護師に相談してください。
短期間で貧血を改善する薬はないため、
ひどい貧血症状が出た場合には
輸血を行ないます。
ただし、赤血球は白血球に比べて寿命が長いため、
抗がん剤の副作用で
高度の貧血を起こすことはごく稀で、
大抵は軽度の貧血です。
貧血になったときは睡眠時間を増やし、
極力体を動かさないようにします。


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2004年12月7日(火)

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