元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第834回
抗ガン剤副作用(2)[出血][感染][発熱]

新刊「帯津良一のがんに打ち克つ〈いのちの手帖〉」
(帯津良一・監修 関根進・著 二見書房)から抜粋解説する
「賢い抗ガン剤の対処法」=
副作用の対処法の話の続きです
激しい副作用が出たときには、
どうすればいいのかを紹介しましょう。

[出血]
血小板が減ると出血しやすくなり、
ちょっとした傷でも青痣ができたり
出血してしまいます。
歯茎や鼻からの出血も要注意です。
出血傾向が見られたときには
柔らかい歯ブラシで歯を磨く、
鼻を噛むときには
柔らかいティッシュを使うなど、
皮膚への刺激を押さえてください。

[感染]
白血球は化学療法が始まってから
1〜2週間は減少します。
その間、骨髄は新しい白血球を作りますが、
化学療法で減少した白血球が骨髄で作られる。
白血球を上回っていれば全体の白血球は減少します。
白血球が減ると感染を受けやすくなります。
免疫力が低下し、
発熱、感染症の可能性があると判断した場合には
抗生物質を投与することがあります。
また白血球減少に対して、
抗ガン剤を投与した後に
顆粒球コロニー刺激因子を注射することで
白血球減少の予防、回復を早めることがあります。
患者さん自身で
感染を防ぐ方法としては、こまめに手を洗う、
排便後は肛門の周りをお湯で洗浄する、
風邪、インフルエンザ、
麻疹に感染する可能性のある
病人のそばに近寄らない、
人ごみは避けるなど、
身体を清潔にして、感染源から遠ざかることです。

[発熱]
抗ガン剤の投与から数時間後に
体温が上がり始め、
投与期間中は発熱が続きますが、
治療中でも時間の経過とともに
発熱の程度は軽くなります。
発熱は避けて通れないため、
抗がん剤を投与する前に
アセトアミノフェン(非ピリン抗炎症剤)を服用します。
高熱が出た場合は
わきの下や股間に氷枕を当てて体温を下げます。


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2004年12月8日(水)

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