元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第838回
放射線の副作用(1)[開口障害][皮膚][頭部]

前回に続いて今回は、
「放射線の副作用」についての話をしましょう。

ガン細胞を放射線で焼き殺す放射線が、
ガン細胞周辺の正常細胞まで照射されれば、
当然のように強い副作用が出ます。
抗ガン剤と同じように
倦怠感や食欲不振など
全身の症状が出ることもありますが、
放射線療法は放射線を局所に照射するため、
治療部位に起こってきます。

[開口障害]
あごに放射線を照射すると、
食物を咀嚼する筋肉に影響を及ぼし、
正常に口を開けることが
できなくなることがあります。
開口障害が起こると、
咀嚼筋が痙攣したり、
食物を飲み込むのが困難になります。
開口障害は
放射線治療中よりも
治療終了後3〜6ヶ月の間に起こることが多く、
放置しておくと
永続性のものになります。
そうなる前に、
口が開けにくくなったら
速やかに医師に連絡をして、
適切なアドバイスを受けることが大切です。

[皮膚の変化]
発赤、色素沈着、
乾燥、皮膚剥離など
日焼けのような症状が出ます。
治療開始後4週間目までに
一時的な変化が現れ、
これらの変化は
治療中および治療後も
1週間以上にわたって増大しますが、
その後は徐々におさまり、
治療終了後2〜4週間で落ち着きます。
ただし、皮膚の変化が非常に強いときは
治療を中止することもあります。
抗がん剤の副作用は
脱毛を除いて外見からはわかりにくいのですが、
放射線療法の場合は皮膚に現れるため、
しかも後々まで残る可能性もあるので、
治療前には医師から
十分な説明を受けることが大切です。

[頭部症状]
放射線を照射することにより
脳がむくむため、頭痛、
吐き気、嘔吐などの症状が出ます。
その際はむくみを軽くする薬を使いながら
治療することがあります。


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2004年12月12日(日)

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