元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第837回
放射線の効くガン、効かないガン

「賢い抗ガン剤の対処法」を掲載したところ
「放射線の効くガン」や
「放射線の副作用」についても、
本当の話を聞かせてほしいという
メールがありましたので、
続けて、
来年早々発売の
新刊「帯津良一のがんに負けない〈いのちの手帖〉」
(帯津良一・監修 関根進・著 二見書房)
から抜粋しながら
解説していきましょう。

手術で患部を切除しないで
身体の機能や形態を温存させたい、
手術よりも治療効果が得られる、
手術が不可能な場所にある、
術後の再発や予防のため―
こうしたケースでは放射線療法が行なわれます。

放射線療法が標準治療となっている
主な疾患としては、
頭頸部領域のガン、肺ガン、
乳ガン、子宮頸部ガン、
前立腺ガン、網膜芽細胞腫、悪性リンパ腫、
食道ガン、脳腫瘍などがあります。

I期、II期の頭頸部領域のがんについては
手術と放射線療法の治癒率に
大きな差はないため、
身体の機能と形態が保たれる
可能性のある放射線療法が優先されます。

脳腫瘍の場合は、
悪性の場合には
術後に放射線をかけますが、
たとえ良性の腫瘍でも
術後に重篤な神経障害が
起こる可能性があるため、
腫瘍を完全に除去できないときは
放射線で治療します。


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2004年12月11日(土)

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