元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第852回
「いのち、こころ、からだ」の療法

新刊「帯津良一のがんに打ち克つ〈いのちの手帖〉」
(帯津良一・監修 関根進・著 二見書房)の
「はじめに」で
帯津医師が書いておられる――、
手術、抗ガン剤、放射線という西洋医学の
治療の選択だけでなく、
漢方や呼吸法、食事療法からホメオパシー療法まで――、
代替療法も上手に組み合わせる、
「いのち、こころ、からだ」の療法の
話の続きです

          *

がんという病気は、
そもそも、身体性、精神性、霊性の
三つにまたがる人間まるごとの病気です。
主として身体性に注目する西洋医学だけでは
すべてをカバーしきれないのです。
力不足は否めません。
だから、いまだに西洋医学は、
がんに手を焼いているのです。
そこで代替療法の台頭です。
理屈はともかく、
いつまでも手を焼いている
西洋医学に業を煮やした人々が
代替療法に活路を求めたということなのでしょう。

それにしても人間まるごとの病気であるがんに、
身体性を対象とする西洋医学と
精神性と霊性を対象とする代替療法とが
力を合わせて当るということは
実に理に適った話なのです。
だから代替療法の台頭は
一時的なブームで終ることはありませんでした。
世界中いずれの国でも、
少しずつたしかなものになってきました。
少なくとも欧米では、
すでに統合医学が取り沙汰されています。

取り沙汰されていることと
成就されることとは
まったく次元の異なることで、
統合医学の到来も、
これからどのくらいの時間を要するのか
読み切ることはむずかしい状態です。

それは統合医学とは単なる
足し算ではなく積分だからです。
積分とは西洋医学と代替療法の双方を
いったんばらばらにし、
いっしょにまぜ合わせ、
まったく新しい体系医学を築き上げることなのです。
並大抵のことではありません。


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2004年12月26日(日)

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