元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第863回
1ヶ月間、「筋トレ」に励みました

昨年の秋は、“魔女の一撃”=
椎間板ヘルニアの激痛に襲われ、
救急車で運ばれて、
とうとう3週間ほど「安静入院」。
そして「リハビリ通院」したという、
なんとも面目ない話を書いたことがありますが
一時は、立ち上がることも、
寝返りも打つこともできない、
まさに「まな板の上の鯉」の状態となっておりました。

しかし、おかげさまで、
治療と養生の効果があったのでしょう、
無事、年を越えて、人並みに歩いたり、
座ったりできるように回復したのですから
ありがたい思いをしました。
おまけに、本当に人間の体とは、
微妙なバランスで成り立っているのだなということに、
改めて思い知らされました。

幸か不幸か、僕はガンから延命して
7年目を迎えましたので、
いろいろと病院で、わが身を守る
「患者の工夫と知恵」というものを
身につけることができまして、
今度のような
「ぎっくり腰・ヘルニア入院」でも、
なんとしても納得した治療を受けようと、
自分なりに工夫を凝らして凌いでまいりました。

ま、整形外科といいますと
ガン病棟などとは違って、
インフォームドコンセントといいますか、
納得できる医師の説明の後に、
検査にしても、手術にしても受けられることは
ありがたいなあ、と思いました。
これは、ガンのように決定的な治療法が
わからない難病とは違って、
交通事故や労災事故などで骨折すれば、
大抵が外科手術で治癒するケースが多いわけですから、
病院の方も、ガン病棟などと違って、
治療や検査については、
事前にハキハキと的確に説明してくれます。

僕の場合は、第一腰椎と第二腰椎の間がつぶれて、
いわば、関節のクッションである椎間板が飛び出して、
神経をビリビリと刺激する複雑な症状でしたが、
足が痺れて動かなくなったり、
手術するほどのものではなかったようです。
また、幸運にも、
MRIやミエログラフイの精密検査でも
バイキンやガンが取りついたという所見もなかったので、
とにかく、脊椎を支えて、
歩行や機能を回復させる「運動療法」と
脊椎牽引などの「物理療法」を併用する
「理学療法」を連日、
執拗に繰り返すことで回復を見たわけです。

メスで外部から体を修復するのではなく、
まさに自然の理にかなった「筋肉鍛錬」で
生体バランスを作り直すというものでしたから、
スローヘルス(しなやかな自然健康法)を目指す、
僕にとってはありがたい治療法の選択が許されたわけです。

両脚にそれぞれ2キロの重りをつけて
ハア、ハアと息をこらし、汗を流しながら、
暮れの1ヶ月間――、
毎朝、病院のリハビリ道場に通って、
腹筋と背筋を作る、
いわゆる「筋肉トレ」を
しこしこと積み重ねたわけです。


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2005年1月6日(木)

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