元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第826回
「病院大脱走」とはいきませんでした

やー、60歳も半ばになると、
からだに何が起こるかわかりませんね。
先日、救急車で近所の救急病院に運ばれて、
入院するはめになったのです。
といっても、別にガンが再発したという話では
ありませんよ。

じつは、休日に、
慣れない大工仕事の真似事を半日ほどやりまして、
腰にズキーンと、イヤな痛みが走ったのです。
そのときはなんともなかったのですが、
1週間ほどして、急に寒くなった夕方、
お風呂に入ろうとしてアクシデントが起こりました。
5センチほどの段差を踏み外したのですね。

そうしたら、腰にビリビリと
電気のような激痛が走りまして、
もう、翌日は寝床から立ち上がることはおろか、
這いつくばることも、
からだをよじることもできません。
ただ、ただ仰向けに天井を仰いで、
痛ったたた! と唸るばかりとなってしまい、
とうとう、救急車で近くの救急病院に
ストレッチャーに乗せられたまま、
送り込まれたわけです。

まえに、中国の霊峰・黄山に行って、
うちのカミサンがお寺の階段から転がって
尻をしたたか打った話を冗談めいて書きましたが
カミサンの体たらくを笑っているどころではありません。
痛ったたた!痛ったたた!と、ただただ唸っておりました。

さて、僕は、6年前、ガン病棟に入院して以来、
点滴抗ガン剤の荒治療と
その激痛を伴う副作用に恐れおののいて、
いわば“大学病院恐怖症”に罹っておりましたから、
検査、抗生物質大量投与、そして手術・・・と
またまたむごい責め苦に会うのではないかと
恐怖心を抱えながら入院したことになります。

こんどは、ガンのときの恐怖とは違って、
すぐに命に別状はないわけですが、
とにかく、一歩たりとも動けない病気ですから、
もはや、病院の言いなりになる以外は手がありません。

おそらく、持病の椎間板が飛び出して、
脊髄の神経を圧迫したのでしょう。
ドラム缶のようなMRI(核磁気共鳴法)に押し込まれて、
つぎつぎと検査責めが始まりました。

院長が気さくな人で、
検査や治療の概要を要領よく
説明してくれるのには救われましたが、
「これは、第一と第二の脊椎をやられた
 椎間板ヘルニアです。
 検査の結果を見なければ分かりませんが、
 1ヶ月は入院です」
絶対安静を言い渡されたのです。
まさに「まな板の上の鯉」とはこのことでしょう。
こんどは“病院大脱走”とはいかない・・・
という情けない?顛末になったのです(^0^)。


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2004年11月30日(火)

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