元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第868回
「努力なくして健康なし」

「椎間板ヘルニアも、
 血液や気の流れの滞りでおこりますから、
 筋トレは大切です。
 しかし、もっと大切なのは体の内側から温めて
 体のバランスの崩れを治しましょう」
僕の友人で、風水セラピスト、いや
トータルバランス・セラピストの女性から、
「体を冷やさない」が万病克服のコツ――という
サジェスションをもらったわけです
とくに、これからの厳寒の季節は、
どんな抗ガン剤や抗生物質よりも、
まず「体を温める」わが身の防衛術が大切だと思います。

そういえば、スローヘルスの会の仲間の、
O・Kさんという女性がいます。
肺ガンを手術してから10年目に再発が発見され、
検査入院中に脳への転移が判明、
僕のところに相談にきたときは、
脳のガンマナイフ治療まで受け、
よく生き抜いてきたなあと心配するほどの人でしたが、
いまではまさに「体を温める」温熱療法を続けて、
上手に延命しています。
ルカ病院の分室である
ルーククリニックで竹内晃医師から
「温熱療法(ハイパーサーミア)」を受けたようですが、
これは患者をチャンバー(ドラム缶のような治療箱)の中に入れ、
周囲から遠赤外線を放射して体温を上げていく。
約60分で体内温度を42度近くまで上げるというもの。
http://www.emile.co.jp/kanjagaku/tanpouki/ruka/ruka.html
いまはYOSAというハーブ入りの
“蒸し風呂”療法にもかかっているようです。

また、先日、NHKラジオの深夜番組でも、
愛知医大の伊藤要子助教授が、
「生体はストレスを受けると、
 ストレスに応じてストレス・タンパクが出現し、
 ストレス刺激によって障害を受けた細胞を修復する。
 最も細胞修復に関係ある代表的なものが、
 熱ショック蛋白(HPS)70と呼ばれるものだ」として、
42度くらいの高温による、
温熱療法の効用を説いておられました。

手術、抗ガン剤、放射線という
西洋医学の療法に限界を見たとき、
こうした温熱療法も選択肢にあるわけですが,
「体を温める」ことが万病克服のもととは、
東洋医学の伝統療法としてだけでなく、
西洋医学の立場からも、
ますます注目を集めていることになりますから、
患者が家庭でも出来る、
養生法として、
前にあげたようなさまざまな「体を温める」療法を
馬鹿にしないで試して見る――、
そうした日ごろの工夫と努力が大切だと思います。

前々回、僕が「唐辛子入り・温熱湿布」を買い求めた
漢方薬局のことを書きましたが、
その店先に、こんな標語が掛かっていたので紹介しておきます。

「努力なくして健康なし」――

じつに、当たり前の言葉なのですが、
これが実行、持続できないところに
人間の弱さ、愚かさがあるのですね。
「努力なくして健康なし」――
僕は、改めて、この標語を今年の健康金言に加えました。
ぜひ、皆さんもじっくりと噛み締めてみてください。


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2005年1月11日(火)

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