元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第898回
退院後の「リレー療法」について

王振国医師の講演からの抜粋ですが
話は王振国流「ガン治療革命=4つの療法」――に戻ります。

1.生きる勇気をもたらす「心理療法」
2.1+1=2プラスαにする「中西医結合療法」
3.退院後に大切な「リレー療法」
4.薬食同源の「食事療法」を忘れてはいけない

          *

では、私たちが実践している
第3の治療原則について話を進めましょう。
手術後や化学治療終了後、
いわゆる退院してからの回復期に、
もし、再発や転移が起こったらどうするか? 
この治療法についての私たちの考え方です。
私たちは回復期の治療を「リレー治療」と呼んでおります。

3.ガン治療革命・第3の療法/
  退院後に大切な「リレー療法」

ガンの回復期には、
いろいろなアクシデントが患者さんを襲います。
例えば、乳腺ガンの女性が退院後、
リハビリをあまり重視しなかったために、
しばらくして肺へ転移したとか。
また腎臓ガンから肺への転移、
胃ガンから肝臓への転移、前立腺ガンから骨に転移・・・
などなどいろいろなケースに見舞われます。
ともあれ、ガンとはまさに複雑怪奇に暴れまわりますから、
通常5年以内の再発あるいは
転移の率というのは70%から90%ぐらいにのぼります。

ですから、退院後「治った、治った」と安心するというか、
漫然と過ごしていては駄目ですよと、
私は患者さんにいっております。
その後も出来れば3ヶ月から6ヶ月、
病院に行って、さらに検査を受けるべきです。
つまり、転移がないか、再発がないかということを
検査しなければなりません。
私が治療した患者さんにもこんな人がおります。

手術を担当した医者から
「手術の結果はすばらしいものです。
 もう、再発や転移は心配ありませんから、
 薬を飲まなくて良いです」といわれて、
また、仕事に戻ったのですが、
2年後にいたるところに骨への転移が見られました。

もちろん、医師は患者を救うことが出来るのですが、
退院後の医者の判断ミスで
続けて患者さんが治療を行わない場合は
問題が起きてしまうことが多いのです。
ですから、手術や化学療法を受けた後も、
代替療法、中国医学を含めて、
免疫力を高める薬や食品の服用を
続けていかなければならないと強調しております。

元気で長生きするためには、
特にリハビリ期・回復期の治療について
工夫をしていくことが大切です。
ガン患者の50%から60%が、
再発や転移によって亡くなっているわけですからね。
これは本当に残念なことです。
ですから、とくにリハビリ期・回復期の
ガンの「リレー療法」について、
もっともっと注意深く工夫していかなければなりません。


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2005年2月10日(木)

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