元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第902回
多重ガンの「体験的治療学」

週刊金曜日という雑誌の発行人であり、
社長である、黒川宣之さんの10年にわたる
多重ガンとの闘いの話の続きです

黒川宣之のレポートは
週刊金曜日の2005年1月14日号から
「多重がんに見舞われて体験的治療学」
というタイトルで長期連載が始まりました。
(1)発病 (2) 転移
(3)もうひとつの意見(4)セカンドオピニオン・・・
と、すでに続いていますが、
黒川さんの発病した1996年では、
セカンドオピニオン、つまり
複数の医師に診断してもらうことひとつ取り上げても、
いま以上に至難のワザだったといいます。

黒川さんの場合、
最初に順天堂大学病院の泌尿器科で、
前立腺ガンが発見されたのですが、
こんどは、
整形外科での骨シンチグラフィーの検査の結果、
「骨に転移しているらしい」と診断されて、
愕然としたというのです。

しかし、ここであきらめない、
引きさがらなかったところが、
黒川さんらしい賢い闘病だったわけです。
順天堂大学病院の主治医から
なんとか検査資料を借り出して、
国立がんセンターで再検査を受けたのです。
骨に転移しているのとしていないのでは、
手術や放射線の治療方法が変わってくるからです。

検査の結果は、
「結論からいうと、セカンドオピニオンを求めたことは
 大成功だった。(略)
 この診断結果は、この年、
 血尿の原因追求を始めてから8ヶ月、
 初めて聞く朗報だった」
というのですね。

現実に、ほかの病院の医師に診て貰うと申し出ることは
なかなかいいだしにくいものですが、
2月4日号では、
セカンドオピニオンの普及団体
「セカンドオピニオン・ネットワーク(SOP)」などの
耳寄りな情報も掲載されていますから、
とても参考になります。
「セカンドオピニオンを上手にとる7か条」など
ガンの患者さんにも家族の方にも
役に立つ大切な心得が、
体験的にレポートされています。

黒川さんの波乱万丈の闘病記はまだまだ続くのですが、
詳しくは「週刊金曜日」を読んでください。
http://www.kinyobi.co.jp/Recent


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2005年2月14日(月)

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