元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第912回
悔いのないガン治療の選択

まえに、「週刊金曜日」という雑誌の発行人であり、
社長である、黒川宣之さんの10年にわたる
多重ガンとの闘病記について書きました
いま連載中の黒川宣之さんのガン・レポートは
週刊金曜日の2005年1月14日号から
「多重がんに見舞われて・体験的治療学」
というタイトルで続いており、とても好評です。

(1)発病 (2) 転移
(3)もうひとつの意見(4)セカンドオピニオン・・・
・・・と続き、
6回目の「危機管理」という章に
僕の話も登場しました。
(「週刊金曜日」2月18日号)

ガン患者が判断に迷う、
「治療選び」「医師選び」の決断と
危機管理のポイントについて
とても大切な心得が書かれていますので、
少し紹介しておきます。

タイトルは
「内外の最新情報集めて生き方を決める
 悔いのない選択」というもので、
まえにも触れましたが、
黒川さんと僕では
「ガンは切るべきか?切らざるべきか?」の判断で、
まったく正反対の治療選択をして、
それぞれ、10年、7年と
幸運にも延命したわけです。

切った黒川さん、
切らなかった僕・・・
選んだ道は違っても、
一応、悔いのない人生をお互いに掴めたわけですから、
ガン治療の原則は、
治療の方法や医師の態度の是非を
云々することもさることながら、
やはり「自分が納得した決断を出来たかどうか?」
最後は、この己の人生設計の覚悟に
すべてがかかってくるわけです。
こればかりは他人のせいにはできないのです。

さて、
「多重がんに見舞われて・
 体験的治療学(6)危機管理」の冒頭、
黒川さんは、以下のように問題を提起して、
僕と、もう一人の「切らない患者」の
生き様を紹介したのです。

          *

私は、主治医の「説明に同意」して
手術を選択した。(略)
しかし、最近のガン事情を取材して、
発病の衝撃にもめげず、
インターネットなどを駆使して
内外の情報を集め、
主治医の方針に抗して
悔いのない治療を選択している
闘病の達人が増えていることを知った。

          *

として、黒川レポートは僕のほかに
もう一人、周到な情報収集の結果、
副作用の少ない舌ガンの放射線治療を選択した、
會田昭一郎さんという
患者さんのケースを紹介したのです。


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2005年2月24日(木)

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