元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第925回
こんな治療師や業者にご用心

ガンだけでなく、
僕が椎間板ヘルニアになったときも
いろいろな健康療法や健康食品の業者が
「これが絶対に効きますよ」と、
誘いにやってきました。

ガンについていえば、
西洋医学の手術、抗ガン剤、放射線といった、
いわゆる、標準治療といわれる治療法だけでなく、
中国医学や代替療法も組み合わせることで、
この7年間、“健存・延命”してきた体験者ですから、
業者や治療師も、
これは“売り込む”に与し易い奴だと、
思っているのかも知れません。

しかし、こうした人たちは、
医師、薬剤師のように
免許を持っているわけではありませんから、
信用といった面では、
信頼性の条件が欠けているわけです。
また、痛みや生死の際をさまよう患者にとっては、
有難い助け舟になることもありますが、
よく考えてみると、
むしろ「有難迷惑」なこともたくさんあります。

治療師や業者にも
いろいろタイプがありますから、
これからの長寿難病時代には、しつように
そうした人たちの「性根」を見抜く方法を、
身につけておきたいものです。
いま、オレオレ詐欺や振り込め詐欺などといった、
こころの弱みに付け込んだ押し売り商法が
流行っていますが、
こと、医療に関しては
いのちにかかわる問題ですから、
患者も家族も
より、自分を確かにした判断力を
持っていなければなりません。

さて、椎間板ヘルニアの場合は、
背骨の神経が激しくいたぶられるわけですから、
手術の成功率も高くはない。
また、整体カイロなどでボキっとやられたら、
これも心配なわけで、
勢い、気功系療法の誘いが多くなります。

昔、よくパソコンのやりすぎで、
腕が上がらなくなる重症の腱鞘炎になって
新井薬師にある“外気功”の
M治療師にかかったことがあります。
Mさんのいいところは、
「これで絶対に治ります」などと、
威張らないことです。
「ほんとうは、しばらく安静に寝ていれば治るのですが、
 そうもいかないのが人間の弱いところですよ。ハハハ」と、
ゆったりと構えている人で、
お陰で、毎週1回通って、3ヶ月ほどで治りました。

外から気のエネルギーを入れてもらうことで、
心身全体のバランスがとれて治ったのでしょうが、
この治療師がかもしだす、
ゆったりとした生命場=環境場が、
緊張していた、
僕の心身をほぐしてくれたのだと思っています。

医師でも治療師でも、
はたまた業者でも、
「療法や製品の売込みには必死だが、
 患者の痛みがちっともわかってないなあ」と、
少しでもあなたの心が、
いや〜な予感を察知したら、
この相手は要注意なのです。


←前回記事へ

2005年3月9日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ