元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第928回
「週刊Qさん」「月刊帯津さん」

どいうわけか、
僕が敬愛している人生の先輩には、
文才といいますか、
表現能力が人一倍優れている
多作家(たさくか)の達人が多いようで、
このHiQの主宰者、
邱永漢さんは、その単行本出版のスピードは
「週刊Qさん」「月刊邱永漢」といわれ、
すでに500冊に上る著書を出しておられます。

僕のような中年ばかりではなく、
これから新しく事業を起こそう、
お金儲けをしようと燃えている若者たちにも、
一貫して『お金の原則』を解き明かし、
大きな勇気のパワーを与えてくれていますから、
いまさら、僕が、
80年を超える邱永漢さんの偉業について
これ以上、説明するまでもありません。
最新作も「口奢りて久し」(中央公論新社)
「中国がクシャミをしたら」(廣済堂出版)と、
ますます筆法がさえています。

さて、話を前回の続きに戻しますが、
「帯津流 がんと向き合う養生法」
(NHK出版)で紹介した、
僕の主治医、帯津良一医師も、
医師の中では、1、2位を争う多作家です。
すでに100冊を超える著書を世に問い、
ガンの養生法について、
統合医療という、まったく新しい治療法を提唱し、
実践してきており、
いま、まさに内外から注目されている医師ですから、
その著作も増え続けていることは
いうまでもありません。

まさに、毎月1回のスピードで単行本を
出版されていますから、
「週刊Qさん」ならぬ、
「月刊帯津さん」という勢いなのです。

とにかく、いまほど先行き不透明な時代はないわけですが、
不景気で先行きが分からなくなると、
自分の頭のハエも追いきれないのでしょうか?
あれほど、世の中にあふれていた、
ベストセラー作家も、評論家も、文化人も激減し、
「週刊」や「月刊」ペースで本を書けるリーダーは
少なくなりました。
とくに、「いのちとお金」の実用哲学について、
的を突いた文章を書き、
いや、書くだけでなく自らが事業として
実践している達人がいかに減ってしまったことか?
僕は、おふたりの希少価値について、
ますます注目して期待しているわけです。

さて、「帯津流 がんと向き合う養生法」という本の中には、
米国で有名な、トーマス・ホームズの
「人生を左右する最大のストレス・ランキング」
という話が載っていますが、
その要因の大半が、
「配偶者の死別」「自分の病気」といった「いのち」の問題、
そして「解雇」「退職」「経済的なダメージ」
といった「お金」の問題が挙げられています。

「いのちとお金」が不安にさらされているいまこそ、
「週刊Qさん」の偉業が
ますます高まっているといえましょうし、
もう一人、「月刊帯津さん」の活動にも、
もっともっと注目すべきだと、僕は考えています。
みなさんはどう考えているでしょうか?


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2005年3月12日(土)

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