元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第957回
忘年会は「ガン患者の告白大会」!

僕が、5月のゴールデンウイークには、
秋田の玉川温泉で養生しようと計画しているとき、
タイミングよく送られてきた、
「私たちは“やわらぎの湯”でがん・難病を治した」
(田中孝一・著 二見書房)という本の話の続きです

胃ガン、乳ガン、悪性卵巣腫瘍、
リンパ腫、甲状腺ガンなどのさまざまな
患者の皆さんの体験記が収録されていますが、
毎年、この三春温泉の“やわらぎの湯”で行われる
「大晦日の忘年会」で交わされる
泊り客の体験告白記の様子がたっぷり読めますから、
患者にとっては興味深いものです。

「2004年12月31日午後7時。
「みちのく霊泉 やわらぎの湯」本館2階、
 百畳敷きの大広間において、
 恒例になった大晦日の忘年会が始まりました。

 会場には長テーブルが並べられ、
 テーブルの上には缶ビール、日本酒、清涼飲料水、
 おつまみや菓子類が用意されていました。
 文字どおり「飲み放題、食べ放題」の忘年会です。

 当日「やわらぎの湯」に宿泊していたのは約190人。
 満室です。
 そのなかで忘年会に顔を出したのは70〜80人。
 常連客もいれば、
 初めて「やわらぎの湯」で新年を迎える人もいます。

 自由参加なので、
 忘年会を楽しみにしている人だけが参加していました。
 普通の忘年会ならお酒を飲んで、
 カラオケで歌って、
 皆で大騒ぎをするのですが、
 やわらぎの湯ではお酒を飲んでも
 カラオケで歌ったり、
 大騒ぎをすることはありません。

 それでは何をするのかといえば、
 参加者一人一人が順番に自己紹介をしてから、
 自分の病気に関する体験談を発表するのです」

なにやら、楽しそうですね。
あの大学病院のし尿と消毒薬の臭いで充満した、
ガン病棟で、四六時中、悶々とし、
副作用の疼痛と手術の恐怖、
また再発の不安にさいなまれている光景とは、
まったく逆。
まさに自然治癒療法=ホメオスタシスに
あふれた元気な様子が活写されています。
関心のある人は、
ぜひこの本を読んでみてください。


←前回記事へ

2005年4月10日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ