元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第982回
医療費負担増と「ガン治療革命」

「ガン治療革命は、まず患者と家族から起こそう」
という、僕の考え方を、
新刊拙著「天仙液―ガン治療革命」の中から
抜粋引用して紹介しておきますので
参考にしてみてください。

          *

「シンプルからコンプレックスへ」
「単純形式から複雑形式へ」――、
この古くて新しい命題を乗こえてこそ、
ガン勝利者(Cancer Victor)への道が
開けてくることは間違いありません。
医療関係者にしても然りでしょう。
旧来の医療システムや狭量な専門ジャンルに捕らわれず、
患者の心身をトータルで診る医療システムが
新たに構築されるべきでしょう。

いま、世界各国のガン患者が待望しているガン医療とは、
たんなるEBM(立証性の高い標準治療)ではなく、
HBM(人間本位治療)を
より科学的に推進する
「ガン治療革命」ではないでしょうか?

さらに、長寿化と経済の成長率鈍化の中で、
ますます医療費負担が激増していくとすれば、
患者の治療に対する発想転換はもちろん、
国自体も新たなる保険医療体制を
構築せざるを得なくなるはずです。

いちはやく、代替療法を導入し、
統合医療への道を開いた
米国医療事情の裏には、
急増する医療費負担に対する
抑制の動きがあったことは否めません。

90年代に米国では国の国民医療費は
1兆2千億ドルに膨れ上がり、
医療費高騰の抑止のため、
国民の代替医療への関心を
米政府も見過ごしにできず、
代替医療の研究に本格的に着手したわけです(略)

すでに2005年の米国の国民医療費は
1兆9365億ドル(約200兆円)、
名目国内生産(GDP)に対する比率は
15%を超えます。
高齢化が本格化する2010年代には20%を超え、
深刻な財政破綻をまねきかねないといわれています。

もちろん、保険医療体制は
各国ごとに事情は違います。
しかし、個人レベルのみならず、
国全体の問題とし、
「代替療法」の研究、
「統合医療」の導入については、
緊急に対応すべきでしょう。

まえにも触れましたが、
日本における代替療法の利用者は
50%を越え、
とくに60歳以上の70%の高齢者が、
漢方や民間療法を含めた代替療法に頼っている
というデータもあがってきております。(略)


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2005年5月5日(木)

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