元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第995回
談論風発の温泉三昧

このゴールデンウイークに、
秋田の玉川温泉に出かけた話の続きです
ご一緒していただいたのは、
ジャーナリズムの大先輩である
(株)知性社の社長・小石原昭さん
名俳優の内藤武敏さんでしたから、
まさに談論風発の楽しい温泉三昧となりました。

小石原さんは、
まえにもこのコラムで紹介したことがありますが、
健康のヒケツは、
「養生の合間に仕事をする」という
逆発想の持ち主で、
政財界、マスコミ界の激務をこなしながらも、
季節ごとの温泉養生も欠かしたことがありません。
風貌もアタマが丸坊主、
その巨体は入道のごとく頑強で、
まさに健康の塊のような人ですが、
これまで、大病らしいものをしたことがない
という傑物なのです。

一方、内藤武敏さんのファンの方もおられるでしょうが、
数々の映画、テレビに出演されています。
映画は「ともしび」「真昼の暗黒」「ビルマの竪琴」
「獄門島」「月光の夏」「深い河」など、
テレビは大河ドラマの「葵三代」や
「赤穂浪士」「天と地と」、
最近では、NHKの朝ドラ「さくら」の
“学園理事長”役で出演されましたから、
若い方にも人気の老俳優です。

ホテルの新玉川温泉のロビーなどで
風呂上りにお茶を飲んでいると
「内藤さん、サインしてください」などと、
中年の夫婦から懐かしげに声をかけられ、
内藤さんも面倒がらずに対応しておられました。

ところで、内藤さんは、
長年、糖尿病に悩まされておりますが、
インシュリンの注射も手馴れた様子で、
また食事制限のカロリー計算も
すっかり“暗算”でこなす・・・、
病気上手のベテランですが、
最近は、腎臓の方も弱くなったとかで、
ハト麦茶などの健康食品もたくさん持参して、
温泉療養の合間に、
こまめに養生しておられるのが、
ほんとうに印象的でした。

というのは、
この内藤さんは、
自らの体だけでなく、
精神的にも大変なことがあったので、
これほど明るく過ごされているとは
思っていなかったからです。
じつは、半年前のことになりますが、
奥さんが急にガンで亡くなられていたのです。


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2005年5月18日(水)

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