元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第500回
「人生若返りの達人」とはいるものです

元気で長生きの法則は
「医」「食」「財」の養生にあり――
これを実践して実に爽快な人生を送っている
先輩の話をしましょう。

僕の敬愛するマスコミ界の先輩に
小石原昭さんという人生若返りの名人がいます。
知性アイデアセンターという情報企画集団の社長で、
もう70代半ばですが、
これまでに大病をしたことがないという養生の達人で、
顔艶ピカピカ。いつも大音声で、
時代先取りの持論を述べる豪放磊落な人です。

まえにも少し紹介したことがありますが
養生訓がふるっています。
「大抵の社長は仕事の合間に養生を考えているが、
僕は養生の合間に仕事をしているんです。
毎朝、ウンチの色を日記につけて楽しんでおります。
あっハッハッ」と答えます。

もう26年も前の昔話となりますが、
僕が週刊ポストという雑誌の編集長のころから、
ナンバーワン雑誌の作り方、
売れ筋商品の作り方の「いろは」を教えてくれた先輩ですが、
その雑誌プロデュースの感覚は素晴らしいもので、
当時「男子厨房に入らず」といわれて、
男が手料理を作るなど恥ずかしいといわれたとき、
なんと「男の料理」という
カラーシリーズを始めようと言い出したのです。

いまでは亭主も料理を作ることくらい
当たり前とはなりましたが、
まさに当時は時代の先を行く逆発想。
これがあたって、
連載をまとめたムック「男の料理」は
毎年20万部のベストセラーを続けたのです。
ところが、小石原さんという人は
生粋の情報職人で凝り性、
おまけに毎年パリの一流レストランを総ナメする食通ですから、
食材と器には金をかけろと、
頑として譲らないのですね。

そのころはまだ今のように
不景気のどん底ではありませんでしたが、
会社の上司からは
コストがかかりすぎると大目玉を食らったので、
冗談混じりに「小石原さん、これは豪腕・金権企画ですね」
と嫌味のひとつもいうと
「ハッハッハ、私の頭に蓄積した財産に投資してください。
御社でこの企画をゼロから作る人件費を考えたらお安いものです」
と自信たっぷりなのです。

ここ仕事の勝負、
人生の勝負のときには思い切ってお金を活かせ!
これも処世訓のようでした。
僕より一回りも歳が上なのに、
その元気一杯の若々しさを
何時までも失わない秘密はどこにあるのだろう?
僕はいつも不思議に思っていました。


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