元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第998回
ガンの僕、脳梗塞の親友・・・

よく「50歳の山坂」「60歳の山坂」を
なんとか超えると、
長生きの道を一歩前進出来るといわれますが、
ことガンに限りませんが、
人間、50歳、60歳の前後を迎えると、
若いころならばクリアできた
軽い持病の部位が悪化して、
ある人は脳梗塞、ある人は糖尿病といった
命を失いかねない危険な難病に
さらされるケースが多くなります。

先日も、昔のジャーナリスト仲間のWさんが、
かかりつけの大学病院に2ヶ月入院。
脳梗塞と心筋梗塞のダブルショックに見舞われ、
命を落とすかと思われたのです。
心筋梗塞とは、冠状動脈が突然閉塞して、
心臓の筋肉に行き渡っている血液の流れが途絶え、
心筋の一部が死んでしまうという恐ろしいものですが、
その血栓が脳にも飛んで、
左脳がやられ、
記憶と言語の障害を引き起こしたというのです。

しかし、さいわいにも、
血管を詰まらせていた「血栓」を溶かす
点滴薬の投与が功を奏したのでしょう。
再発予防のための薬の服用をつづけ、
言語と歩行運動のリハビリを行ってめきめき回復。
いまは外出も出来るようになって
薬の服用やリハビリだけでなく、
血栓を防ぐために血液サラサラ効果の高い、
魚と野菜を中心とした食事療法も続けています。

僕がガンになったときは、
とても心配してくれて、
なんどか、新宿の玄米菜食レストラン
「茶屋マクロビレストラン」
食事を付き合ってくれた人ですが、
そのころは「これじゃ、兎の餌みたいだな」と
肉抜きで穀物と野菜と白身魚のメニューには
ほとほと閉口していましたが、
こんどばかりは、
「うん、ぜひ、あそこで食事をしよう」と誘われて、
先日も「真鯛の蒸し焼き春キャベツ包み」を
美味そうに平らげておりました。

ちなみに、梗塞を防ぐ「血液さらさら食事」とは、
1.減塩を心がける
2.低脂肪・低コレステロール
3.肥満解消の適切なエネルギー量にする
4.アルコールはやめる
5.食物繊維をとる・・・といった5原則ですから、
中年を過ぎて、ガンの僕と脳梗塞のWさんは、やっと、
「スローヘルスの食事仲間」となれたわけです。
お互いに、若いころは、週刊誌の世界に身をおいて、
連日、徹夜仕事で心身を酷使し、
酒に、ステーキに、焼肉を食べまくった
暴飲美食?の無鉄砲な仲間でしたから、
「よく生き延びたものだよな、ハハハ」と大笑いしました。

「病気と仲良く」「病気と共生」・・・
やっと「長生きの知恵」を身につけて、
いまお互いに旧交を温めているわけです。
ガンだ、脳梗塞、心筋梗塞だというと、
「とうとうアイツもお陀仏か」と同情しがちですが、
「病気と仲良く」「病気と共生」・・・
これからは「スローヘルスな仲間」を増やして元気を掴む・・・
そうした長寿時代なのだなあ、
と、しみじみと感じ入っているわけです。


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2005年5月21日(土)

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