元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第999回
「言葉の“置き薬”」って知っていますか?

ガンという難病は
メスや化学薬で闘うだけでは克服できない。
「病気と仲良く」「ガンと共生」を心すべきだ・・・
これが悔いない快癒法のヒケツだと書いてきました。
いわゆる「他力」に頼るだけでなく、
自らが持つ潜在的な生命エネルギーを信頼して
「自力」をよりじっくりと高める努力が大切だ、
という考え方です。

僕の主治医で、ホリスティック医学協会会長の
帯津良一博士は、人間丸ごとを診る
「治療革命」のすすめを実践しておられますが、
「いのち(霊性)、こころ(精神性)、からだ(身体性)」の
“医療統合”だけでなく、
「患者」「家族」「医療関係者」の
“信頼統合”の環境場を作ること、
とくに精神性を大事に考えることが、
これから期待される
「統合医療」のあり方だと説いておられます。

こう書くと、なにやらややこしく聞こえますが、
決して、難しいものではありません。
僕の「自力を高める簡便な方法」に
「健康格言」活用法があります。
これは意外と「ストレス発散」や「元気回復」に役立ちます。
よく、拙著にサインをしてくれと頼まれると
「生命在脚下 希望在心中」という格言を書いておりますが、
先行きについては、
あまり高望みしないで気分転換を図ること・・・
ちょっと、楽天的ではありますが、
これが自らの治癒力が高めるばかりか、
薬や病院での治療効果も高めるものだと思っています。

「病気は気から」
「失敗は成功のもと」
「災い転じて福となす」
「努力なくして健康なし」
「継続は力なり」
・・・、
僕の友人たちでも、こうした分かりやすい処世訓を
しっかりと持って気分転換に使っている人は
意外と、病気からの立ち直りも早いようなのです。

ちょっと古めかしい話ですが、
昔から、言葉は「言霊」と言われています。
とくに日本人は、
その独特の風土に根ざした文字が持つエネルギーに
「ウン、納得!」と気づかされたとき、
予想外のパワーを発揮する経験則を持っていると思います。
最近は、こうした、ゆったりとした生活の知恵を
バカにしすぎてきたと思いませんか?
こと、医療や健康に限りませんが、
この100年、150年、グローバリズムの旗の下の、
日本人はあまりにも欧米の「借り物の発想」に頼りすぎて
コンプレックスや、
ストレスにさいなまれてきたのではないでしょうか?
ま、健康格言の活用法といっても、
「言うは易く、行なうは、なかなか難しい」
ところもありますが、
昔から、これに類した
「ウン、納得!」の健康訓や処世訓が、
あなたの身の回りにもたくさんあるはずです。

先日、うちに来る「越中・富山の置き薬屋さん」が、
こんな長寿の秘訣を書いた「ちらしのコピー」を、
薬と一緒に置いていきました。

長寿の秘訣は明るい毎日から
若返りは まず笑顔から
柔かい身体は若さの象徴
万事控えめが長寿の秘訣
適度に食事や娯楽をとれば長生きし
  過ぎると若死にする

「ウン、納得!」・・・、
まさに、薬そのものよりも効き目がありそうな、
“言葉の置き薬”だと思いませんか?


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2005年5月22日(日)

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