元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1012回
増える「膵臓ガン」

とくに、最近は、患者さんや家族から
膵臓ガンの相談が多くなっているのには驚きます。
先日も、僕のところに出入りしている
骨董屋さんが駆け込んできました。
「親友の膵臓ガンが発見され、
 大学病院では、手の施しようがないと宣告された、
 どうしよう?」というわけです。

半年前から、
みぞおちの辺りが痛い、
とくに背中が激しく痛いというので、
かかりつけの大学病院の
消化器外科や整形外科で検査を受けたのですが、
よくわからず、
最後にERCP
(内視鏡的逆行性膵胆管造影法)などを受けて、
やっと発見されたというわけです。

一口にガンといっても、
ポリープのようなものから、
内臓の深部を襲うガンまで、
発見法も治療の仕方も、
じつにさまざまです。

中でも、膵臓ガンの5年生存率は15%といわれ、
ガンの部位別の治療の中では
もっとも厄介なものです。
その理由は早期発見が
とても難しいところにあるようです。

膵臓は胃の後ろにある
長さが20cm程度の洋ナシ形をした臓器で、
体の真ん中にあって、
胃、十二指腸、脾臓、小腸、大腸、肝臓など
多くの臓器に囲まれているために
見つけることが非常に難しい。
また、ガンが小さなうちから他の臓器に拡がったり、
転移を起こしやすいという性質があるため
早期発見は非常に困難といわれております。

ですから、手術の治癒率も20%以下、
手術が出来ない状態であれば、
抗ガン剤や放射線治療ということになるようですが、
大抵が大学病院からも
見捨てられてしまうわけです。

残念なことに、この人は、
余命宣告後、1週間で亡くなってしまったのです。
医療が進歩したとは言われますが、
ほんとうに、膵臓のガンは
発見の難しいガンであることを
身にしみて知らされました。

この3ヶ月に4人の
膵臓ガンの患者さんを知ることになったのですが、
幸いにも代替療法の併用で
頑張っておられるのは、一人の女性だけです。

たしかに、国立がんセンターなどの統計でも、
膵臓ガンの患者が増えており、
男性の「四大ガン」といわれる、
肺ガン、胃ガン、肝臓ガン、大腸ガンに次いで
第5位になっております。
50代、60代に増えているようです。


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2005年6月4日(土)

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