元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1104回
「エネルギー医学」の知恵

帯津良一医師の新著「いい場を創ろう」では、
以下のように、
いい場を創り、エネルギーを高める
患者のための「5つの条件」を挙げています。

1.いい食事をしよう
2.行法を身につけよう
3.こころを循環させる
4.環境づくり
5.死を思え

というわけで、前回の続きです
今回は4と5について紹介しましょう。

4.環境づくり
  一人ひとりが
  自分のエネルギーを高めるだけでなく、
  相手のいのちの場も思いやって、
  つねに相手も引き上げようと思う、
  そういう場を創っていくことが理想です。
  したがって、いい場を創る4番目の条件は
  相手の場に思いをやり、
  ポテンシャルの高い環境をつくることです。
  ペットなどもいい場を創る
  パートナーといえると思います。(略)

  絵を見ていてもわたしたちはなにか
  「いのち」の不思議を感じます。
  桜の古木や梅の絵を見て
  われわれが感動を覚えるのは、
  それは人間だけではない、
  動物だけではない、
  植物にも「場」があるからです。
  盆栽をする人の世界も、
  わたしはいいと思います。(略)
  わたしのような本好きには、
  本なども「いい場」を創る仲間です。

5.死を思え
  最後は死後の世界を思いやること。(略)
  生き甲斐や希望を持っても、
  どこか腰が定まらないようなところがあります。(略)
  将来は霧の中ですから、
  希望も生き甲斐もゆらゆら揺れて安定しない。
  だからわたしはいつもいっているのは、
  「死の壁」を見据えて、
  先の太い重い木刀をグンと突き刺せ、
  ということです。(略)

  「死の壁」を見据えて
  そこに木刀を突き刺す、
  すなわち死を凝視して、
  そのうえで生き甲斐や希望を持つ。
  そうした姿勢が
  いまをよく生きるために必要です。
  それがおのれの場を
  高めることにもつながります。

            *

さあ、みなさんの中にも、
帯津医師が説く、
「エネルギーを高める生命場」の5条件については、
すでに、いくつかを実践して、
上手にQOL(いのちの質)の高い日々を
過ごしている方もいると思います。

これからは、
長寿謳歌社会といわれるだけでなく、
長寿難病社会でもありますから、
ただ、患部を切り取れば、
ばら色の人生が取り戻せるという保障はありません。
いかに、心身ばかりか、
環境全体のエネルギーを高めて、
納得のいく人生、悔いのない人生を
自らで設計していくか、
ともに同じ道を歩む仲間を作っていくか、
この「エネルギー医学」の知恵が、
ますます必要な時代になってきたと思います。


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2005年9月4日(日)

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