元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1107回
ガンとアスベスト

8月20日に開かれた
「スローヘルス研究会IN富山 第3回」
話の続きです

僕に続いて、
当日のメイン講師である、
土屋繁裕医師によるスピーチが行われました。
土屋医師(外科医、キャンサーフリートピア主宰)は、
この会の主催者である
原田清美さんのご主人・廉平さんの主治医で、
肺ガンで亡くなるまでの3年間――、
まるで家族の一員のようにして、
手厚く診察、治療をしてくれた、
心優しい先生です。

すでに
前回の「スローヘルス研究会IN富山」でも
講演しておりますので、
当日の参加者の中にも何人かの方が、
土屋医師の患者主体の治療に基づく
セカンドオピニオンを受けておられますので、
講演後も、家族の治療について相談する、
熱心な姿が印象的でした。

さて、土屋医師の演題は
「最新のガン治療情報をつかもう」というものでしたが、
話の趣旨は、
手術、抗ガン剤、放射線という西洋医学のほかに、
免疫力を高める代替療法を
いかにして「組み合わせる」か?
つまり、土屋医師の言い回しを使うと
ガンの「合わせワザ」こそ、
これからのガン治療の近道だという話です。
スピーチは、まず、いま話題の
アスベストによる肺ガン被害の事件から始まりました。

          *

肺ガンといえば、
いま問題になっているのが
アスベストによる被害です。
かつて、石綿を製造したり、
取り扱っていた事業所の従業員や周辺住民に、
肺がん、中皮腫など石綿によるとみられる
健康被害が多発しています。
公表されているだけでも、
健康被害者数は400人以上に及んでいますが、
一般家庭の建築物にも
使われた例はおおいですから、
まだまだ、波紋は広がりそうです。

※注・アスベスト(石綿)は発ガン性物質で、
  現在では労働安全衛生法により製造・使用が規制されている。
  中でも発ガン性の高いアモサイト、クロシドライトは
  製造禁止物質に指定され、
  その他も特定化学物質第2類物質として規制されている。
  一般の家庭でも以下のような形で、
  アスベストが使用されている可能性がある。
  ・ 耐火被覆材などの吹き付けアスベスト
  ・ 屋根材、壁材、天井材などに使われる、
    セメント等を固めたスレートボード。

わたしたちの生活環境が思わぬ形で、
ガンの引き金になっているわけですから、
ますます、多くの人が
ガン治療にたいする情報を
しっかり知っておく必要が出てきました。


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2005年9月7日(水)

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