元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1121回
「ギブ ミー チョコレート」

選挙が終わっても、
なんだかすっきりしないなあ?
「ギブ ミー チョコレート」
「オキュパイド・ジャパン」・・・
この「空気の場」が、いまなお、日本人をして、
ときに、気持ちよく、
ときに、イラつかせるのではないか?
僕の独断偏見論の続きです

「ギブ ミー チョコレート」
「オキュパイド・ジャパン」・・・
この戦後60年で形成されてきた
日本の「空気の場」について、
もう少し、現実に即して考えておきましょう。

「国のすがた」という面から見れば、
予想以上に、「親米愛国」思考が
大半の日本人に身に染み付いてきたと思います。
ところが、「日本人の資質」はどうでしょうか?
いくらアメリカナイズ、グローバル化といわれても、
この温帯モンスーン・島国という風土に培われた
心身の特性は、はっきりいってアメリカ人とは違うのです。

このコラムでは、アメリカナイズされた、
高たんぱく、高脂質の肉食過食の蔓延が、
ガンのような生活難病を引き起こし、
「日本人の心身」を蝕んだと、
何度も述べてきましたが、
政治、経済、軍事といった「国のすがた」でも、
同じような「快い?ミスマッチ」を起こしている
といってよいと思います。

まだまだ、日本の行く末を占う
混乱期は続きます。
難題は「時が解決する」ということもあります。

僕たちの世代の寿命が尽きるころには、
もう少しマシな国になっていると願っていますが、
では、これから、しばらく、
どう考えればよいのか?
もう少し、偏見を述べて、
したたかな処世術の参考にでも
してもらえればと思います。

僕は、日本より倍する
混乱の歴史を乗り切ってきた
中国やアジアの大衆の知恵や、
東洋の風土が育んできた英知に注目しているのです。

中国に「上有政策 下有対策」という
処世金言がありますが、
国全体が「親米愛国」であろうと、
昔のように「慕華忠国」や「尊皇攘夷」であろうと、
ひとりひとりの「対策」=
「自分の身は自分で守る」という考え方を
よりしたたかに持っていかなければならない
ということだと思います。
ここに、欧米の借り物思考から脱皮する
「自由人」の発想の原点があります。

日本人にとってのキーワードのひとつが、
「身土不二」(しんどふじ)でしょう。
このコラムで何度も述べていますが、
「身体(=身)と環境(=土)とは
 不可分(=不二)である」という意味ですが、
これを忘れたとき、
心身の健康が損なわれるだけでなく、
人も国も不幸になることは間違いありません。


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2005年9月21日(水)

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