元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1140回
続・スローヘルスな医師と病院の紹介

10月3日から「東京スポーツ」という
夕刊紙ではじめた
「スローヘルス最前線報告−ゆったり治療で生き残れ」
僕の日刊連載コラムの話の続きです
ついでがあれば、ぜひ読んでみてください。
ただし、HiQのコラムと違って、
毎週、月曜日〜金曜日の連載で、
土、日、祝日はお休みです。

先日の金曜日に掲載した、
「ドクハラ医師を撲滅せよ、よ〜し、わしが助けてやる」
の連載記事を読みそこなった人のために
さわりを紹介します。

          *

人間味にあふれる
スローヘルスな医師といっても、
帯津良一博士のような
仏様タイプだけではありません。
筆者のかかった医師で、
ときには厳しく説教してくれる、
いわば、教祖型タイプ、
いや親分肌タイプの医師も少なからずいますから、
そうした病院も紹介しておきましょう。

前回、紹介した「赤ひげ」ならぬ、
「茶髪」の外科医・土屋繁裕さんは、
癌研病院で700人を切りまくってきたスゴ腕ですが、
むつかしい医学用語を使わないで、
治療設計の相談にのってくれるので患者に評判です。
“切られ損”の手術はやめろ、
“ガン宣告即=死”ではない、
治療の“合わせ技”でガンに負けるな・・・
独特の「命のキーワード」を作っては、
患者にアドバイスする
カウンセリングの天才です。

ドクハラ=ドクターハラスメントという
「医師の患者いじめ撲滅」のキーワードを
発明したことでも有名ですから、
テレビで見た読者も多いでしょう。
といっても、
映画の「寅さん」の大ファンで
見せ場がくると
ポロポロと涙を流す、
じつに心持のやさしい人情派なのです。

福島・郡山の実家の
病院・土屋病院の外科部長と、
東京・麹町のガン相談所
「キャンサーフリートピア」の掛け持ちで、
分子標的薬のイレッサの休眠療法、
自家ガン・ワクチン療法といった最新治療と、
一方で、智通という乳酸菌飲料や天仙液という
漢方薬なども併用する、
じつに、ゆったりとした
治療の選択肢をすすめています。
僕たちの患者会の常連でもあります。
この診療所も末期患者で予約待ちの状態です。
*ただし、いましばらくの間、
  スケジュールの都合で休診中

          *

続きはまた明日、掲載します。

《お知らせ》
なお、土屋繁裕医師については、
とても、悲しいお知らせがあります。
じつは、この1ヶ月ほどまえから、
土屋先生は「くも膜下出血」で倒れて、
懸命の闘病中でした。
奥様やご家族の懸命の介護のなかで、
一時、危機を脱したのですが、
残念無念にも、昨10月9日に天国に召されました。
まだ49歳の若さです。
じつに、人情味の溢れる医師で、
患者にやさしい病院建設を実現すべく
日々、努力されていたさなか、
夢半ばにしての急逝です。
医療に改革の灯をともそうと、
孤軍奮闘する中でも、
絶えず笑顔を忘れなかった「土屋繁裕」でした。
こころより。お悔やみ申し上げますと共に、
みなさんもご冥福を祈っていただければ幸いです。

*なお、告別式は10月12日が
故郷・郡山で取り行われますが、
東京では、その夕方、スローヘルス研究会の仲間が集まって
”敬愛する土屋繁裕先生を偲ぶ会”を開きます。
いや、むしろ、土屋先生が遺した
”大切な志と勇気を受け継ぐ会”にしたいと考えています。
詳しくは、また、改めて、ご報告いたします。合掌。


←前回記事へ

2005年10月10日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ