元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1161回
おかしな治療師や業者の見分け方

夕刊紙「東京スポーツ」
「スローヘルス最前線報告−ゆったり治療で生き残れ」は、
10月いっぱいで終了したのですが、
その中で掲載した、
「騙されない代替療法の選び方」
の項目を抜粋掲載します。
読み損なった人は、これを参考にして、
あなたなりのスローヘルスな健康法を
構築し見てください。

          *

《おかしな治療師や業者の「賢い見分け方」》
ガンなどの患者に、
盛んに健康食品や代替療法を
売り込みに来る治療師や業者を見受けますが、
これもピンからキリまでありますから、
騙されないように、その見分け方、
騙されない方法の話をしましょう。

代替療法や健康食品を売り込んでくる業者で、
患者の病気の症状もろくに聞かず、
「この療法でみんな治りました」
「この食品が絶対に効きます」などと、
にこやかに迫ってくる人は、
まず要注意です。
あえて、商売熱心をとがめだてはしませんが、
心の底は「自己陶酔」というか――。
患者の苦しみなど、
少しも理解していない人は困りものです。

また、大学病院の治療法と違って、
立証性や検証性が乏しいものが多いわけですから、
こと代替療法や健康食品の選別に関しては、
「奇跡」や「カルト」の臭いだけが
プンプン漂うような療法だけは避けましょう。
この長寿難病時代だからこそ大切なことは、
患者自身が納得して
悔いのない人生が歩めるかどうか?
余裕をもって判断することができるかどうか?
これが命を掴むコツなのです。

1.代替療法や健康食品を奨められた場合は、
  開発者や推奨医師の著書や講演も
  じっくり検証しておきましょう。

2.匿名患者の体験集ではなく、
  より科学的に説得の出来るデータや、
  社会的に信頼性の高い医師の臨床データによる
  情報公開がなされているかどうか?

まず、この二つの「ツボ」を押さえて見抜きましょう。

(中略)

<代替療法を選ぶ、3つのポイント>

1.あれもこれも手を出すのではなく、
  2〜3種類に絞ってためす

2.相性がよければ、
  経済的にも長く続けられる基準で続ける

3.なるべくエビデンス(科学的立証性)の高いものを、
  直感を働かせて選ぶ

医療情報が公開され、
治療の選択肢が広がる時代だからこそ、
これからは患者も家族も、
より賢く立ちまわる必要があります。
「治療とは、まさに己の人生を決める処世哲学なのだ」
とキモに銘じて、
悔いのない日々を過ごしてほしい、
納得のいく治療選択を
「ゆったり」をはたしてほしいと、
最近はつくづく思っています。


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2005年10月31日(月)

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