元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1160回
患者は、よりしたたかに!

夕刊紙「東京スポーツ」
「スローヘルス最前線報告−ゆったり治療で生き残れ」は、
10月いっぱいで終了したのですが、
その余話の続きです

この連載は、ガンなどの慢性難病を克服するためには、
ただ、手術や抗ガン剤だけに頼っていてはいけない。
一時は、その危機から脱することはあっても、
かえって、体にダメージを受けて命を縮めかねない――、
日ごろから、とくに食事などの生活習慣を改めて、
バランスのよい「ゆったり健康法」=
スローヘルスを心すべし――、
という患者本位の「いのちの守り方」を提唱したものです。
そのために、西洋医学だけでなく、
食事療法、呼吸法や健康食品のような
代替療法も組み合わせるスローヘルスな健康法を
日ごろから心がけるべきだと強調してきました。

しかし、代替療法といいますと、
たとえば、ヤセ薬やキノコ食品事件が起こったりすると、
「まやかし療法けしからん」
「エビデンスがなければインチキだ」
「法律に触れてはならん」と、
テレビ番組で、ただ声高に叫んでいる
タレント評論家を見かけます。

しかし、こうした人たちは、
おそらく大病をしたことがないのか、
アタマの構造がストレートなのかは分かりませんが、
これぞ、長寿難病時代の無責任論法ではないのか?と、
僕は思っています。
たとえば、みんなが妄信している化学抗ガン剤にしても、
その治癒効果は、たったの20%で
認証されているに過ぎないのです。
患者が「いのちを守る」って、
もっともっとミステリアスなことなのですよね。

医事関係の法律とは、命の安全を図るための
最低限度のことを取り決めるもので、
「法律=治療強制法」ではないわけです。
こんなことは、子供でも分かる話ですが、
「法律で病気が治るものではない」――、
患者の発想転換はもちろんですが、
マスコミも、長寿難病時代に即した、
新しい医療番組や医療記事、医療論調を
一刻も早く構築すべきときだと思います。
もはや“思いつき”や“アテぶり”の論調で
お茶を濁すことは患者を惑わすだけでしょう。

というわけで、僕たち患者が提案している
「スローヘルス=ゆったり健康法」は、
食事療法や呼吸法、また漢方薬やホメオパシーといった、
いまの西洋医学が否定している代替療法というもの、
さらに、西洋医学+代替療法といった
統合医学、ホリスティック医学に注目し、
地道な研究やネットワークの構築で、
その拡充を図っているものなわけです。

もちろん、健康食品業者の中には
患者を騙すような手口を使うケースがありますから要注意。
ますます自分でネットワークを作って「いのちを守る」――、
賢くてしたたかな処世術を
身につける時代になっていると思います。

では、どうすればいいのか?
夕刊紙「東京スポーツ」に掲載した、
「スローヘルス最前線報告」の中から、
「騙されない代替療法の選び方」について抜粋し、
明日、掲載しましょう。


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2005年10月30日(日)

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