元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1206回
甘味過食は万病のもと?

「介護をもっと、ホリスティック」という
講演会の話・・・、
いまや「日本人の食体質はアメリカ人」だから、
ガンにもボケ=認知症にも、
食生活の改善が急務だという話の続きです

          *

介護のハンドブックなど読んでいても、
「食事」の項目がほんの僅かしかないのです。
それも、生活習慣病を防ぐ
自然食の知恵はほとんどなく、
持ちやすい食器や
スプーンの解説みたいなものばかりです。
食事ひとつを上げても、
事後対策めいたものばかりで、
生活習慣改善、老化防止、介護予防の視点が
ほとんど見られないのは、心配です。

また、来年4月から実施されるという
「介護予防サービス」の項目はどうかといいますと、
栄養改善とは・・・・
「一人暮らしの高齢者は、
 食事を作るのが面倒になり、
 低栄養状態になったり、
 栄養が偏ってしまったりします。
 栄養士らが一人一人の栄養状態を見て、
 食事の栄養バランスをチェックし、指導する」
と書かれています。

これでは、おそらく、
ほんとうの老齢者向けの食事指導になるか? 
これは疑問です。
栄養指導の基準はいったい何なのでしょうか?
こうした「介護予防・食事改善」では手遅れなのです。
まえにも話しましたように、
70歳過ぎの高齢になってからではなく、
遅くとも55歳、つまり、
「両親の老い」を介護する年齢のころから、
介護予防学を身につけなければいけない・・・
僕は「母はボケ、俺はガン」
二世代倒病の体験から痛感しているわけなのです。

          *

さて、「ガンは食べて治す」だけでなく
「ボケも食べて治す」という話に入りましょう。
僕が、なぜ、ホリスティックな介護予防学=
老化予防の「食育」に思いをいたしたか?

僕は、たまたま、マクロビオティックという
玄米菜食法を7年間続けることによって、
体質を「ガンに負けない体質」に
変えることができましたが、
のちに、ある講演を聞いて、
「ボケと食事」も大いに関係あり・・・
ボケ予防、つまり、老化予防の発想に気が付いたのです。

ちなみに、「食事とボケは関係あり」と講演されたのは、
岩手大・大沢博名誉教授です。
「食事で治す 心の病」という本でも、
若者が「切れる」=統合失調症は、
食事の影響だと説いています。

とくに
「甘いもの過食は、
 低血糖症からくる脳の機能を低下させる。
 ウツ、キレル(統合失調症)、
 痴呆を起こす原因になっている。
 とくに、若者のコーラや缶コーヒーなどの依存症は問題だ。
 まして、精神病棟に自販機があるなど、
 これはもってのほかだ」
と警告しておられます。


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2005年12月15日(木)

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