元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1207回
過食偏食の戒め

「介護をもっと、ホリスティック」という
講演会の話・・・、
いまや「日本人の食体質はアメリカ人」だから、
ガンにもボケ=認知症にも、
食生活の改善が急務だという話の続きです

          *

では、どうすればよいか?
「ナイアシン ビタミンB3を取れ!」と
大沢教授はいっております。
ナイアシンは、玄米に十分に含まれていますし、
玄米こそ、日本人の体質に合った栄養バランスの
もっともよい食物だからでしょう。
病院の生食の中にも、
ナイアシンを含有しているものもありますから、
栄養点滴のよしあしは別にしても
ボケが改善されるのではないか?と、
私も老親の介護の体験上、思います。

「ガンは食べて治す」「ボケも食べて防ごう」・・・
と私が強調する理由がここにあります。
「体は食べ物によって形作られている」
と考えないで、
ただ美味しければよい、大食いすればよい・・・
これでは
「からだばかりか、脳や精神性もガタガタに壊れていく」
ことになります。

次のような話もあります。
例えば、赤ちゃんを育てたことが、
ある人なら分かりますが、
お母さんの食べたものが、
20分後には赤ちゃんの体つくりに反映されます。
僕の知り合いの食生活アドバイサーの女性が
実験してみたのですが、
あっという間に、カレーを食べたり、
スパイス入りの食べ物を食すと、
おっぱいが辛くなります。

また、例えば、玄米菜食は「切れる」を防ぎます。
マフィアのアル・カポネやその仲間たちに
刑務所で玄米菜食させたら、
おとなしくなったというのは有名な話です。
どこかの国の好戦的な大統領の顔つきを見ると、
肉食のとりすぎではないかと、僕は心配です。

ともあれ、菓子パン、インスタント食品、コーラ、
おまけに化学添加物まみれの食物の氾濫・・・
これが常食では、体がおかしくなるだけでなく、
脳も例外なく誤作動を起こす・・・ことは間違いありません。

この30年の間に、日本人は
未曾有の「過食偏食傾向」にあります。
食事、養生の原則は
「過ぎたるは及ばざるが如し」なのですね。
この格言は「過食やストレスが免疫力下げる」
とする免疫学の権威・安保徹教授もいっておられますが、
老齢者はもちろん、20代、30代、40代も、
日本人の体質に合った、
バランスのよい食事を心がけるべきなのです。

          *

僕たちは、
バランスのよい生活=ゆったりとした健康法を
スローヘルスと称して、
「ゆったり、しなやか健康法」を進めていますが、
その発想の基本が「過食の戒め」なのです。
そして、このコラムで何度も書いていますが、
最もバランスが取れ、
日本人の体質に合った食べ物が「玄米」なのですね。

昔、日本人は米ばかり食っているから
劣等民族だなどといった暴論がありましたが、
日本列島の風土と、アメリカ大陸の風土は違う。
さらに、住む人の「からだ」は、
その土地の風土によって育つ=
身土不二のホリスティックな発想を、
いまの医療制度も、教育制度も忘れてしまったところに、
大きな問題があると思うのです。


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2005年12月16日(金)

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