元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1208回
風水は「等身大の環境改善学」

アスベストの汚染渦、
耐震偽装のマンション・パニック、
そして、相次ぐ、残忍なる小児殺害・・・、
僕たちの周辺が、「おかしな醜聞」や
「残忍な怪談」に呪われていると思いませんか?
あきらかに、最新のコンピュータ計算でも、
欧米仕込みの司法判断でも、
さらに高邁なグローバル経済学、
マーケッティング経営学や
教育論、倫理学でも割り切れない、
「複雑怪奇な環境」が、あちこちにはびこっています。

いろいろ、原因究明、対応処置がなされていますが、
当事者の企業や役所は責任のなすりあい、
被害にあったものが馬鹿を見る――、
まるで「ババ抜きゲーム」のような社会に
なってきたと思いませんか?

解決法についても然り。
地方公共団体も企業も抜本策を見出せず、
国も後だしジャンケン式に
泥縄のような法律をバラバラと作って、その場しのぎ。
庶民は、目に見えない「犯人」の
脅威を怖れるばかりか、
やがては、あれもやってはいけない
これもやってはいけないという、
庶民の安全をうたい文句にした
公権力からの「制度」に
恐怖を感じるようになるのではないか?

まえに、医療制度の患者無視を指摘してきましたが、
蔓延する犯罪心理と、厳重取締まりだけが制する、
こうした「アトミックな社会」は、
やがて、広範なる「強迫社会」を形成するのではないか?
僕は、ちょっとそうした危惧感を抱いています。

ですから、ただ、欧米からの借り物の
法理論や制度思考だけですがるのではなく、
ここで少しは、温故知新、日本の庶民が培ってきた
「身土不二」の連綿たる風習を
思い起こすべきだと思っています。
もちろん、温故知新の心得といっても、
忠君愛国、長幼の序といった、
かつてのアナクロな代物を持ち出すわけではありません。

とすれば、中国の諺ではないですが、
「上有政策 下有対策」で、
ますます、自己防衛、自学自習の心得が、
「医・食・財」といったライフスタイル全般に
必須となってきたと、僕は思っています。

それも、それぞれの家庭を軸にした、
新しいルールの見直しでしょう。
まずは、忘れがちな家族の会話を密にしましょう。
身の回りのライフスタイル改善といった、
「等身大の環境改善」にエネルギーを傾けるべきです。

ま、あまり深刻に考えすぎてもいけませんが、
といったわけで、
僕は身辺の環境改善の東洋人らしい知恵の一つとして、
今回、「風水環境学」の本も書き下ろしてみたわけです。

風水は、家運、方位運、インテリア占いとして、
多くの人に親しまれていますが、
伝統4000年の歴史を知ると、
現代人にも気分転換、身辺整頓、自己革新につながる
東洋人らしい知恵がたくさん詰まっています。
異論もあるでしょうが、
興味のある人は、
拙著近刊「風水でいいことがたくさん起こる本」
そうした視点で読んでみてください。
「招福除災」は、もちろんですが、
あなたにとっての「逆転の発想」が掴めるはずです。


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2005年12月17日(土)

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