元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1210回
なぜ玄米菜食が体によいか?

「介護をもっと、ホリスティック」
という講演会の話・・・、
いまや「日本人の食体質はアメリカ人」だから、
ガンにも、ボケ=認知症にも、
食生活の改善が急務だ――、
最もバランスが取れ、
日本人の体質に合った食べ物が「玄米」だ――、
という、数回前に書いた、
僕の講演の話の続きです

          *

ともあれ、菓子パン、インスタント食品、コーラ、
おまけに化学添加物まみれの食物の氾濫・・・
これが常食では、体がおかしくなるだけでなく
脳も例外なく誤作動を起こすことは間違いありません。

そして、最もバランスが取れ、
日本人の体質に合った食べ物が「玄米」なのです。
たとえば、分かりやすい話をしましょう。
気力という言葉があります。
元気の素が「氣」のエネルギーです。
気=氣の中心は「米」と書きます。
無気力な人、やる気のない人は、
「米をしっかり食べていない」
ということを意味しているのですね。

ま、こじつけは、ともあれ、
そろそろ、欧米かぶれの夢から覚めて、
古来、日本人が常食としてきた
「玄米」について見直すべきだと、
私たちは思っているわけです。

では、なぜ玄米菜食が体によいか?
ちょっと、時間がないので、
ここで、5分間で、
マクロビオティック玄米菜食法の原理を解説します。

「相反するものが調和して、
 自然の秩序が保たれる」という考え方が、
マクロビオティックの食哲学なのですが、
これを科学的に分析したのが、
軍医で漢方医の石塚左玄で、
理論化、体系化して世界に広めたのが、
桜沢如一というマクロビオティック食養生法の
中興の祖です。

では、具体的にはどういう食哲学かというと、
「陰性の食物(主に植物性の食べ物。カリウム分が多い)」と
「陽性の食物(主に動物性の食べ物。ナトリウム分が多い)」
との食事バランスを保てという考え方です。
この食原理の根拠はというと・・・
「一番、栄養バランスのよい食べ方は
 ナトリウム成分とカリウム成分の比率が1:5である」
という発見にありました。

そして、ナトリウムとカリウムの
「1:5の比率」を持つ調和のとれた食べ物が
玄米であることをつきとめ、
その玄米を中心にして、
「陽性の食べ物」と「陰性の食べ物」を、
位置付けたわけです。
ですから、この「陰と陽」の食バランスを計ることが、
生命活動を保ち、病気を克服する秘訣だというわけです。

肉、卵、チーズなどの「陽性の食べ物」を過食したとき、
また、その反対に砂糖、アルコール、農薬を含む食品など
「陰性の食べ物」を食べすぎたときは、
玄米などのバランスのよい食べ物で体を調整する・・・
こういう食原理がマクロビオティックの基本なのです。

          *

では、日々、玄米菜食を
どう組み合わせて食べていけばよいのか?
この続きは、明日、掲載しましょう。


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2005年12月19日(月)

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