元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1215回
大切なのは、日々の「気づき」

いまや、医療も介護も、
食生活はもちろん、あらゆるジャンルで、
いのち丸ごとから考える
「ホリスティックな発想」の
見直しの時代を迎えている――、
「ホリスティックな家庭形成」の見直しが必要だ――、
という、僕の講演の話の続きです

          *

1.治療は患者と家族が主役になるべき
2.ホリスティックとは「気づき」の問題だ
3.ホリスティックな発想を持った病院や医師と仲良く

この3原則が、体験上考えた、
私のホリスティックな養生法、処世法ですが、
一つ一つについて解説しておきましょう。

1.治療は患者と家族が主役になるべき
  現実には、医療と介護のシステムが
  制度として分けられて実施されていきますが、
  患者にとっては、そのように分別して
  「いのちの維持」はできないわけです。
  ますます、いのち丸ごとの維持管理といいますか、
  治療は患者と家族が主役になるべきです。

  こうした制度の細分化、つまりアトム化や
  合理化が進めば進むほど、
  患者である私たちは「老化」を防ぐために、
  よりホリスティックな対応=
  いのちのつながり全体を見るための
  ライフスタイルの工夫を
  していかなければならないと考えております。

2.ホリスティックとは「気づき」の問題だ
  患者と家族のホリスティック発想とは、
  あまり、小難しく考えなくてもよいと分かりました。
  たとえば、ホリスティック教育学が、
  最近、日本でも見直され始めましたが、
  これは、気づきの教育ということなのです。

  人間の日常の作業を、頭脳や直感で
  「気づき」ながら、続けていこうという考え方ですが、
  これは、患者と家族にも応用すればいいわけです。
  ただ、食事をする、
  ただ呼吸をすればよいというものではありません。

  たとえば、食べ物を食べるときも
  何度も噛んでたべながら、
  作物を作ってくれた人たちのことを考えて
  食べるかどうかで、
  心身への影響が違ってきます。
  
  マクロビオティック玄米菜食法では、
  50回ほど咀嚼することが、
  消化をよくするだけでなく、
  頭脳の働きを活性化させるとしています。

  また呼吸も、意識してやるのと、
  ただスーハー吸ったり吐いたりしているのではいけません。
  治療も、養生も、予防も、
  そして処世も、からだ、こころ、いのちのつながりを
  「気づいてやるか? やらないか?」――、 
  ホリスティックとは、
  日々の「気づき」の発想法なのです。


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2005年12月24日(土)

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