元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1214回
「家庭原則主義」の見直し

いまや、医療も介護も、
食生活はもちろん、あらゆるジャンルで、
いのち丸ごとから考える
「ホリスティックな発想」の見直しの時代を迎えている――、
という、僕の講演の話の続きです

          *

中国の処世訓に「上有政策 下有対策」
養生訓に「久病良医」という諺があります。
制度化が進めば進むほど、
制度や治療で苦しむことにもなりますから、
「自学自習」の知恵=スローヘルスが
ますます必要になってきたと思います。

その「ホリスティックな場」を形作る「絆」=
つながりの最小単位は「家族」だと思います。
考えるべきは、
早い時期からの「ホリスティックな家庭の形成」です。

自分がガンになり、認知症の老親を送って、
「夫婦二人三脚」
「家族は最大の良薬」
と実感しています。
たとえば、「継続は力なり」と申しますが、
たとえば、玄米菜食法というスローヘルスな
健康法が理解できても、毎日、続けていくには
妻の協力がなければ出来ません。
とくに「キッチンは命の薬局」です。

なんとなく、話の内容が、
諺の羅列のようになってしまいましたが、
こうしたスローヘルスな「健康格言」も、
日々、頭の片隅にいれてお過ごしください。
長寿難病時代に見直されるべきは、
ホリスティックな予防学なのです。

最近の外国のデータによりますと、
「たった一人で生きている人が
 アルツハイマーになる可能性は、
 何らかの関係を友達や家族と保っている
 老人たちの8倍にもなる」
ということがわかりました。

いまいちど、いのちのつながりは、
家族があって引き継がれていくという
「家庭原則主義」に日本人の発想が
立ち返らなくなくてはいけないと思います。
社会的な介護システムのまえに、
「ホリスティックな家族」の形成を、
ひとりひとりが築いていかなければ、
それこそ「納得できる人生が歩めない」・・・
こうした
「ホリスティックな家庭教育または家庭形成」の見直しが
必要だと思います。

いろいろ、ホリスティックな発想について、
小難しいことも申し上げましたが
最後に、分かりやすく
「3つの提案」をしておきたいと思います。
1.治療は患者と家族が主役になるべき
2.ホリスティックとは「気づき」の問題だ
3.ホリスティックな発想を持った病院や医師と仲良く

          *

この3原則が、私の体験上考えた、
ホリスティックな養生法、処世法ですが、
詳しい内容は、また、明日・・・。


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2005年12月23日(金)

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