元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1247回
ライブドアはどこへ行く?

前回、拙著『風水でいいことがたくさん起こる本』
「ライブドアの命運を占う風水予言」が、
“どんぴしゃりと的中した”ことに驚いた
読者からのメールを紹介しました

「関根さんが風水本で予言・警告どおり、
 六本木のライブドア、やられましたね。
 お陰で株式市場、大混乱・・・。
 六星占術より、中国風水が的を得た、ということですね♪
 すごーーい」(長崎の女性読者)

ま、まぐれ当たりと思っていただいても構いませんが、
風水本などというと、いかがわしい、まがいものだと、
拙著「風水本」をプレゼントされても、
こんなもの貰っても困ったなあ・・・と、
ゴミ箱に突っ込んだ人もいたと思います。
しかし、この混沌とした時代には、
これまでの欧米一辺倒の発想を
転換したいと思う人も結構いて、
じっくりと読んでくれた人が増えてきたのは嬉しいことです。

さらに、もうひとつ、
拙著の「ライブドア予言」を読んだ
読者からの感想メールが来ました。
こちらは、風水学云々というよりも、
「歴史の運命とは繰り返すものだなあ」といった
因縁歴史学とでもいうべき感想です。

「ライブドア事件を見ていると、
 戦後、未曾有の急成長を遂げ、
 わずか1年で崩壊した、
 ヤミ金融「光クラブ」事件を思い出しますね。
 26歳の東大生が主宰する高利貸金融でしたが、
 昭和24年7月にヤミ金融の容疑で京橋署に検挙。
 この東大生は
 「人生は劇場だ。自分はそこで脚本を書き、
  演出し、主役を演じる」と豪語したようですが、
 釈放後、光クラブの運営は滞り、
 出資者から出資金の返済を迫られて、
 数ヵ月後に自殺したわけです」(東京の男性読者)

事件は、そっくりそのままではありませんが、
すでに犠牲者も出ています。

ちなみに、今回のライブドア・グループの場合は、
「相場を不当につり上げた不正行為」、
つまり、証券取引法158条の「偽計取引」と
「風説の流布」に違反する容疑です。
分かりやすくいいますと、
たとえば、一株1700円のライブドアマーケティングの株価を
株式交換による子会社化と株式の百分割で、
一ヶ月ほどの短期間で8万500円と「45倍」にも急騰させる――、
こうしたライブドア式の「錬金術」が
不公正な取引、決算の粉飾として糾弾されたものです。
(注・罰則は5年以下の懲役または500万円以下の罰金)

ともあれ「抜け穴探しか」「ルール違反か」で、
ニュースは連日、紙面を賑わしていますが、
こうした「実体経済を度外視した錬金術」が、
行き着く先は、株式市場全体、
いや日本経済全体の崩壊を招きかねませんから、
司法の判断は、事実関係を糾すことはもちろんですが、
市場環境の大局ポイントを注視していることは確かです。

それは、ともあれ、僕に送られてきた読者の感想メールは、
「歴史の符号」「人間の運命」に改めて驚いたものでしょうが、
東洋思想の根底には「心身一如」「自然調和」があります。
ただモノとココロ、カネとヒトを二分して、
プラグティック(合理的)に突き進めば
社会環境破壊を起こす――、
風水学や東洋学は、そうした警鐘を鳴らしているのだと、
ぼくは考えているわけです。


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2006年1月25日(水)

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