元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1246回
ライブドアと風水予言

まえに、このコラムで
「ライブドア事件とこの国のかたち」
という話を書いたところ、
以下のような感想を寄越してくれた読者がいました。

ひとつは「ライブドアの命運を占う風水予言」が、
“どんぴしゃりと的中した”ことへの感想です。
これは、すでに近刊拙著
『風水でいいことがたくさん起こる本』で予言し(P56〜)、
HiQのコラムでも紹介したものです。

「関根さんが風水本で予言・警告どおり、
 六本木のライブドア、やられましたね。
 お陰で株式市場、大混乱・・・。
 六星占術より、中国風水が的を得た、ということですね♪ 
 すごーーい」(長崎の女性読者)

このコラムの読者のみなさんなら
分かっている方も多いと思いますが、
別に、僕は占い師を目指して
風水本を書いているわけではありません。
いまの日本は医療にしても、政治経済にしても、
ビジネスにしても、あまりにも
アメリカ仕込みの
「プラグマティズム」(合理思考)のモノマネ
一辺倒におちいっていないか?
もっと、日本人らしい、
いや、日本の風土に合った発想法――、
僕はこれをホーリズム(つながり思考)といっていますが、
つまり、モノとココロ、カネとヒトを分割して考える
西洋式二元論に限界あり、
欧米式合理主義の弊害に気づくべしと考えて、
漢方療法や気功法といった東洋医学、
さらに陰陽命理学、風水環境学まで、
さまざまなアジア人らしい伝統発想法を見直すために、
ホリスティックな分野の研究をしているわけです。

拙著『風水でいいことがたくさん起こる本』では、
ライブドアに限らず、JRや西武など、
いま多くの大企業を取り巻いている
「会社の怪談」「事業の不祥事」に風水警告を下し、
その災いを逃れるひとつの発想法のヒントとして、
「風水環境学」という東洋独自の発想法を提案したわけです。
ですから、この本は、巷の風水本と違って、
別に、色占い、インテリア占いのお呪い本
として書いたわけではありません。

とかく、風水、易、漢方と言うと、
いかがわしいとしかめっ面する人が多いわけですが、
本場の中国、香港、台湾のみならず、
この不確定で複層化したデジタル経済社会を迎えて、
欧米社会でも東洋独自の心身一如とする
柔軟な発想法が見直されている――、
たとえば、最近、都市学や建築学でも
風水学や「ゲニウス・ロキ」といった地霊学を
取り入れる傾向が増えていることに、
いま、大いに注目すべきだと思います。
ま、興味ある人は拙著
「風水でいいことがたくさん起こる本」を
読んでみてください。
ITのメッカ・流行最先端都市=六本木界隈と
風水地霊学の分析例も掲載しました。

ちなみに東洋独自の風水学や易学、医学の基本発想は
宇宙自然は混沌の「大極」から生まれ、
すべて万物は「陽」と「陰」の調和から
成り立っているというもので、
ここでは詳しく触れませんが、
コンピュータの0・1・0・1の二進法原理すら、
古代インドの数学や中国の陰陽学に連なっているわけで、
別に、近代西洋学の専売特許ではない――、
こうしたダイナミックで、しなやかな発想が
これからの混沌デジタル社会にも必要になってきたと、
僕は考えているのです。


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2006年1月24日(火)

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