元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1300回
必読「帯津良一VS王振国」の特別対談

前回、代替療法はエビデンス(立証性)がないから
やめた方が良い・・・と声高に述べる
抗ガン剤専門医の本の話に触れましたが、
しかし、その抗ガン剤そのものが、
必ずしも患者にとっての
「魔法の弾丸」=完治薬とはいえないのです。
西洋医学が認める抗ガン剤にいくら立証性があるといわれても、
その有効性はたったの20%程度で認可されているものなのです。
ま、医学的根拠に、とやかく言わないにしても、
そもそもの抗ガン剤の研究が、
第一次世界大戦中の1915年、
ドイツ軍によって開発されたイベリットガスという
毒ガスに端を発していることは有名な話です。

以降、こうした毒性の強いアルキル化剤だけでなく、
植物アルカロイド、ホルモン剤、分子標的薬と
いろいろな種類の化学抗ガン剤が出回っているわけです。
ただし、ガン細胞も叩くが正常細胞も叩くというものが
大半で、現実に多くの患者が苦しみ、
酷い例を挙げれば、ガンそのものではなく、
抗ガン剤の大量連続投与で
いのちを失っていくケースすらあるのです。

まえにこのコラムで「抗ガン剤治療のすべてがわかる本」
紹介した中でも、米国の腫瘍学部教授が
抗ガン剤治療の優位性を強調しながらも、
毒性を減らすことが
緊急の課題だと述べていることを紹介しました。
いくら生物学的、遺伝子学的研究が進んだとはいえ、
現実のガン病棟では、
毒性の強い抗ガン剤が多用されております。
先日も、あるガン患者のために、
認可された遺伝子組み換えの抗ガン剤新薬を
大学病院のサイトで医薬品情報を調べていると、
項目に「毒薬」と書かれているのですね。
こうしたことは専門医薬的には常識なわけでしょうが、
患者を前にしては、
そうした有効性と副作用の関連は、説明の無いまま、
画期的な抗ガン剤として投与されることになります。
マスコミも新薬、新薬と持て囃しますから、患者の納得など無視。
まさに説明責任のない、現代医学の欠陥がそこにあると、
僕は、最近はあきれ返っています。
ガンのような複雑怪奇な病気には、
はたして、こうした局所壊滅のみを喧伝する
対症治療を続けていてよいのでしょうか?
というわけで、前回、
こうした「対症療法」一辺倒の風潮に疑問を抱き、、
ホメオパシーといった「代替療法」の可能性を紹介したわけです。

いまや、ホメオパシーをはじめ、
代替療法が“いかがわしい”といわれながらも、
患者や一部の医師たちから、
新たに見直されているのはなぜでしょうか?
もちろん、僕も抗ガン剤も放射線もたっぷり浴びてきた身ですから、
代替療法だけで、いのちが掴めるなどとは思っていません。
いまこそ、人間丸ごとの調和を診る、
からだ、こころ、いのちの
ホリスティックな医療の組み合わせが
待ち望まれているのではないでしょうか?

話は飛びますが、いま発売中のスローヘルス研究会編集の
季刊「いのちの手帖」創刊号でも、
著名な作家やジャーナリストの随想や、
キャンサー・サバイバー(ガン生還者)のみなさんからの
患者学的体験記録だけでなく、
もうひとつ30ページの大企画を収録しました。

題して「もうひとつある ガンの治し方革命」。
ホリスティック医学の権威である帯津良一博士と、
中国の複合漢方薬・天仙液の開発者・王振国医師による、
「これからの患者はもちろん、医者も病院も、
人間丸ごとの治療発想に切り替えるべきだ」
という、6時間に及ぶ徹底対談の大特集です。
ぜひ、読んで新しい治療発想について、
あなたも考えてみてください。


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2006年3月19日(日)

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