元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1316回
玄米菜食入門

僕たちのスローヘルス研究会だけでなく
あちらこちらのガン患者会にお邪魔すると、
まえにも書きましたが、
大学病院の治療のほかに、
呼吸法や食事療法、漢方薬療法、
さらにホメオパシー療法まで、
さまざまな養生法を併用して、
延命している人が多くなっていることが分かります。

この数年、とくに化学添加物や農薬の食被害が
警告されて、こうした面からも
健康保持には、薬やメスにかかる前に、
自らの生活スタイルを変える必要があることを
痛感している人が多くなったからでしょう。
これは、僕がガンにかかった数年前に比べると大きな変化です。
多くの患者や家族のみなさんの意識がとても向上してきているのです。

もちろん、大学病院やガン専門病院に行けば
「そんないかがわしい療法はいかん」
「それはエビデンス(立証性)のない治療ですよ」
と、いまだにメスと化学薬しか治療法を勉強してこなかった
医師たちから諭されるわけですが、
なんとしてでも、いのちを掴みたいと必死になっている
患者からすれば、だんだん、西洋医学の正体もわかっくるわけで、
「ま、医師の言うこともわかるが、
自分に納得できない人生は送りたくない」と
堂々と発言する人が増えてきたことは喜ばしいことです。

というわけ、スピーチを頼まれても、
ベテラン患者はそれぞれの養生法を身につけているわけで、
だんだん、こちらが喧伝してきた
「玄米菜食」による食事療法といったことでも、
みなさんの方がよく知っている場合が多いのです。
「ま、玄米菜食といっても、
修行者のように厳しくやらなくてもいいでしょうね。
1週間に1度くらいは、食べたいものを食べて、バランスを図る」
「玄米菜食の原則は“入れるより出す”です。
旅行先で肉をはじいて和食や中華料理を食べたときは、
食後、ブラックジンガーなどの玄米全粒粉を
コーヒー代わりに飲むことで、
スムーズに排毒しましょう」などと、話をしますと、
“それはいけません。私は厳格にやっています”
と逆に説教される(^0^)ことも増えてきました。

でも、こうした、医師の口からは聞けない、
ガン養生のヒケツを患者同士が気楽に語り合うことが、
患者会の素晴らしさですね。
もうひとつの「ストレス発散治療法」、
まさにガン撃退の患者学的治療法なのだ、と僕は思っているわけです。

もちろん、ガン宣告を受けると
誰でもが「頭の中が真っ白」になるものですが、
あわてずに、あきらめないで、
治療+養生をうまく組み合わせていくと、
延命できそうだと・・・患者にも分かってきます。
とくに、まだ、玄米菜食を試していない人は、
一度、勉強してみてください。
はじめは、作るのに手間がかかったり、
噛むのが大変で、挫折するケースも多いのですが、
やがて、便通がよくなったり、肌が綺麗になったり、
スマートになったりもします。

いろいろ、玄米菜食やマクロビオティックの本が出ていますが、
僕たちが出版した「いのちの手帖」創刊号でも、
島村トータルケアクリニックの穀物菜館館長の野口節子さんが
「体に優しい料理教室」という連載を始めました。
初心者にも分かりやすい「玄米菜食・入門」です。
第一回は「もっちりと美味しく“玄米を炊くコツ”」です。
興味のある方は読んで、試してみてください。


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2006年4月4日(火)

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