元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1315回
家族も「あきらめない」

前回、漢方複合薬・天仙液を利用する
『天仙友の会』という患者家族の会に参加して、
多くのガンの患者さんや家族のみなさんが、
病院での「治療」だけでなく、
食事法、呼吸法、漢方薬といった日ごろからの
「養生」について、じつによく勉強している――
という話を書きました。

この患者会では、もちろん、僕たちスローヘルス研究会が創刊した
季刊「いのちの手帖」の創刊号をお配りして、
持って帰っていただきました。

ちなみに、ガン・メディアというと、医師サイド、病院サイド、
薬業者サイドに偏った情報ばかりが溢れている――
ガン医学書、雑誌の健康記事というと、
「この療法で治る」、いや「この療法はいかがわしい」
と両極端な情報ばかりが流されている――、
まさに多くの患者と家族が情報に右往左往させられているが、
この雑誌は、初めて「患者サイド」から、
治療法、養生法、処世法を提案するために出版されたもの、
本邦初の「患者学的治療学マガジン」いや
「患者学的人生読本」として企画したものだ――、
という主旨をPRさせていただいたわけです。

まさに、これからは患者学的治療学の到来ですから、
読者のみなさんの中で、
自分の体験談を通じて、
患者や家族のみなさんを元気付けたいと
意欲を燃やしている方がおられたら
ぜひ、投稿をお願いします。
次号は「いのちの手帖」秋号で、9月1日に発売の予定。
原稿の締め切りは、6月中旬ころを予定しています。

ところで、スローヘルス研究会の周りからも
患者やご家族の方から、この「患者学的治療学」の研究を
さらに深めようという活動が盛んになっています。

小学校の先生をなさっている原田清美さんが主宰する
「スローヘルス研究会・富山支部」からも
会報の第7号が送られてきました。
原田清美さんが、昨年、肺ガンで亡くなられた
ご主人の原田廉平さんと夫婦二人三脚で、
地元に研究会を立ち上げていたことは、まえにも紹介しましたが、
奥さんの清美さんが、
夫の遺志を受け継いで、いまも運営しているわけです。

送られてきた会報の裏には、
全面で「いのちの手帖」創刊号の告知を載せていただいていますが、
特集記事は、この2月25日に開かれた
「第5回スローヘルス研究会・富山」の会合の報告です。

今回は、地元の「食養の杜とやま」から、
玄米菜食のお弁当をとって、みんなでワイワイ、ガヤガヤと
スローヘルス談義に花を咲かせたということです。

ちなみに「食養の杜とやま」
http://www.bbt.co.jp/youdoki/toku/toku_050412.htmlは、
県庁を退職後、松村文子さんという女性が設立したベンチャーで、
当日も、玄米、雑穀、無農薬野菜や
天然醸造調味料の話をたっぷり話してくれたそうです。
また、地元の大学の医学部在籍の女性も参加。
「玄米菜食を始めて半年で4キロ痩せた。でも
無農薬野菜を手に入れるのが難しい」といった話も出たようで、
先輩の会員たちから、
さっそく、自分で耕作した作物を分けてあげると
声がかかったそうです。

患者さんはもちろんですが、家族や知人のみなさんの間でも
「患者学」の絆が深まったと、
楽しそうな報告が掲載されていました。
まさに元気に長生き――しなやかな「患者学的人生学」が
全国に広がっていきそうです。


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2006年4月3日(月)

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