元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1321回
なぜ患者のガン雑誌がないのだ?

4月5日に開かれた、
季刊「いのちの手帖」創刊記念パーティで、
僕が喋った挨拶の続きです。

           *

さて、この雑誌はどういう主旨で創刊したのか?
ということについて簡単に述べさせていただきます。
雑誌の冒頭にも書きましたので、
あとでゆっくり読んでいただきたいと思いますが、
患者と家族が気軽に読める「心のマッサージマガジン」です。
僕たちが目指している
「スローヘルス健康法のすすめ」、
もう少し、医学用語でいいますと、
「ホリスティック医学のすすめ」を提唱する
患者学的治療学、いや患者学的人生読本というわけです。

切る、叩く、焼く・・・といった
臓器分解の西洋医学の治療法だけでなく、
より、いのちの全体のつながりを診る、
代替療法を組み合わせて、患者の納得できる治療法、
処世法を掴もうという提案がこの雑誌の主旨です。
なんだか、小難しいことを申しておりますが、
ズバリ、分かりやすい言葉で具体的にいいますと次の2点です。

●「患者は壊れた機械ではない!」

●「患者は正義の味方を持とう!」

といいますのは、僕も昔はいろいろな商業雑誌を作ってきましたが、
いまの健康メディア、そしてガン治療記事を見ておりますと、
「コレを読めば治る!」という本と、
いや「ソレはまやかしだ!」という両極端の記事に溢れて、
まさに患者と家族はただオロオロと戸惑うばかり。
それも、大半が、
病院サイド、医師サイド、行政サイド、薬業者サイド・・・
のデータから発信されたものばかりというのが
現実だと、長年、ガン患者を経験して、
痛感しておりました。

ガンで亡くなる人が年間32万人、
延命している人が300万人以上といわれる
「長寿難病時代」というのに、
ズバリ、患者サイド、家族サイドにたった雑誌や本が
皆無に等しいわけです。
ま、といったわけもあって、
採算を度外して創刊に踏み切ったわけです。

読んでいただければ、お分かりになると思いますが、
この雑誌の掲載されているエッセイは、
患者や家族のみなさん、
そして支援していただいている、帯津先生はじめ
医療関係者・・・すべて、正真正銘の手書きの原稿です。
いまはやりの
「患者が喋って、ライターがリライトする」という
いわば、捏造式の記事はひとつもありません。
ぜひ、じっくり、読んでいただいて、
周りの方で、患者、ご家族がおられましたら、
プレゼントしてあげてください。
受付で頒布もしております。


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2006年4月9日(日)

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