元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1335回
食の故郷=「日高見」からの便り

これから、心身のバランスを図り、
いのちのエネルギーを上手に高
める「玄米菜食の4原則」の話の続きです。
(1) 一物全体食 野菜は根や皮を捨てずに食べる
(2) 身土不二  季節のもの、その土地に産するものを食べる
(3) 自然食品  農薬や食品添加物、防腐剤などを絶対に使わない
(4) 陰陽調和  中国古来の陰陽の原理に則って、
        食物摂取の調和をはかる。
前回、スローヘルス研究会の設立当初からのメンバーで、
「食生活アドバイザー」「料理研究家」の
岩手・一関の鈴木美感子さんは、
とくに、身土不二(しんどふじ)=その土地に産するものを
大切にしている――という話を紹介しましたが、
その食の基本をさらに応用して、
「日高見料理」(ひだかみ)という独自の料理法を考案して、
クッキング教室を開いたり、食事会を愉しんでいます。
では、鈴木さんの提唱する日高見料理とは何か・・・。

いまなお、岩手は、
その広大な土地と自然風土が育む雑穀類や海産物の宝庫であり、
その食材を使って作る料理にこそ、自然の恵みと
いのちのエネルギーの源がある――という発想です。
とくに、雑穀は食物繊維も豊富で、
ビタミンミネラルの含有率も多く、
現代人には欠かせない食材で、
ご飯に炊き込むほか、簡単な調理法
メインディッシュになったり、
デザートにもできる格好の食材だとというわけです。

また、岩手県の北上川流域、
さらに青森も含めた東北の広大な地域が、
古代「日高見」と呼ばれていたところから,
日高見料理と命名したそうです。
その料理のポイントは以下の5項目です。
1、できるだけ身土不二で
2、陰陽調和
3、できるだけノンケミカルで
4、人間に必要な食材の割合で
5、日高見で採れた雑穀や新鮮な野菜・山菜・魚介類(三陸)を使う

その特製の「日高見弁当」の写真を掲載しましたのでご覧下さい。
からだに優しくて美味しそうなお弁当だと思いませんか?
くわしくは、鈴木さんのホームページを見てください。※1
ちなみに、鈴木さんは、こうした、
しなやかな健康法に共鳴する仲間の輪をどんどん広げ、
またスローヘルス研究会岩手南支部も立ち上げています。
先日も、以下のような楽しげなメールが届きました。
「やっと岩手にも桜前線が北上してまいりました。
 うきうきする季節の到来です。
 ところで、こちらでも
 「いのちの手帖」創刊号が30冊完売しました。
 新たに10冊注文します。お願いします」

みなさんも心して、
ファーストフードの誘惑や拙速ストレスの襲来に
負けないでいただきたい。
元気に長生き、トキメイて生きる・・・
スローでしなやかな健康づくりに
励んでいただきたいと願っています。

【日高見弁当】
古代米、稗のコロッケ、サツマイモのコロッケ、
ポテトサラダ、大豆からあげの酢豚風、麩のソテー(胡麻、青海苔)
ごぼうの丸煮、青菜のおひたし、きゅうりの古漬け

※1 http://www.magnolia.jp/


←前回記事へ

2006年4月23日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ