元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1345回
玄米菜食を続けるには?

ガンの再発予防のカギは「退院後」にある――、
再発転移を防ぐには、
病院での検査や薬だけでは防げない、
とくに退院後の養生が大切だという話をしてきましたが、
呼吸法のほかに、もっとも身近な養生は食事法です。
大学病院の偉い主治医といった人たちは、
メスさばきの勉強はしてきたでしょうが、
いのちの基本である呼吸法や食事法、
それも日本人の自然風土にあった養生法など習っていない、
いや、こうしたものは治療法ではない、
エビデンス(立証性)の低い、まやかしだと頭から否定する人が
多いわけですから、退院後の養生法とは、
患者と家族が自学自習で設計するものなのです。

みなさんの中にも朝の散歩や呼吸法を組み合わせて軽く運動したり
高たんぱく、高脂質の食品を控えて、
玄米菜食を取り入れて、
上手に心身のバランスを図り、
ガンの再発や転移を押さえている人もおられると思います。

僕は「ガンを切らずに」退院後、
足掛け8年、マクロビオティック玄米菜食法を基礎とした、
食事法を励行してきました。
お陰で、やっとガンに負けない体質に転換できたようで、
何度かの再発の危機をクリアしてきました。

マクロビオティックといえば、
最近は、テレビや雑誌などマスコミにも紹介され、
治病養生だけでなく、健康美容への
新しいアプローチとして注目を集めています。
まえにも解説しましたが、
別に欧米の食事療法ではありません。
1世紀まえ、石塚左玄や桜沢如一といった食養研究家が、
玄米こそもっともバランスの取れた食材であると提唱し、
内外に広めた穀物菜食中心の食生活のすすめです。
これが、日本より、高たんぱく、高脂質の食生活の乱れの洗礼を
先に受けた欧米で受け入れられ、
いま、日本に逆輸入されたかたちで、
とくに、女性の間で注目されてきたわけです。
ジョンレノン、マドンナ、
トム・クルーズなども愛用者となりました。

ちなみに「マクロビオティック」とは、
フランス語のMacrobiotique。語源はギリシャ語に由来し、
[macro=大きな][bio=生命の][biotic=生活法]
という意味になります。

屁理屈はともあれ、
日本人なら日本人らしい玄米菜食を見直すべきだと、
頭では分かる人が増えてきたようですが、
巷を見れば、ファーストフード式のレストランがはびこり、
ほとんどの食品が化学添加物、農薬まみれというのが現実です。
心身に優しい、有機農法による玄米菜食を励行するといっても、
とてもハードルが高いわけです。
おまけに働く女性が増えていますから、
じっくりと料理に時間をかけることも難しくなってきました。

わが家にしても、カミさんが、
毎食、玄米菜食にそって調理してくれるので続けられたのですが、
食事法でもっとも大切なことは、この日々の「持続」にあります。
というわけで、1週に2回くらいは、
自然食レストランで食事もしていますが、
最近では、手軽にお湯で温めれば食べられる
「マクロビオティック1週間体験セット」※1という商品が
オーサワジャパンから発売されるようになりましたので、
これも併用するようになりました。
玄米ごはんや玄米粥といった主食をはじめ、
お惣菜、味噌汁、漬物、梅干、お茶など
1日3食、7日間分の食品がセットになっているもので、
味付けもやさしくて、とても美味しいものです。


※1 http://www.binchoutan.com/ohsawa/46.html


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2006年5月3日(水)

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