元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1358回
いのちを創る!スローヘルスの「理論と実践」(1)

まえに、僕たちが提唱している
スローヘルス患者学とは、
いかに悔いのないいのちを掴むか?、
納得した人生を掴むか?
そのための「創造的延命学」であると書きました。
では、ガン患者は、
「治療法」「養生法」「処世観」の3つの側面から
どう「創延命=スローヘルス」を実践していくのか?
ちょっと、理屈っぽくなりますが、
この問題について、
僕の考え方をまとめて解説しておきたいと思います。

その前に「スローヘルス患者学」がよって立つ、
「基本理論」について、
かいつまんで説明させていただきます。

ずばり、スローヘルスは「ホリスティック医学」に基づいています
これは、スローヘルス研究会の最高顧問であり、
日本ホリスティック医学協会会長の
帯津良一博士らが提唱している
「人間のいのち丸ごとを診る」医学です。

●Holistic(ホリスティック)とは――、
ギリシャ語の「holos」(全体)を語源とし、
そこから派生した言葉にwhole、heal、
holy、healthがあるわけです。
『Holistic』は、
「全体」「関連」「つながり」「バランス」
といった意味で
「いのちを心身全体のつながりの中で見ていく医学」
「いのちのバランスを診る医学」がホリスティック医学です。

『医学とは「からだ」という身体性だけを
機械的、分断的に見るのではなく、
「こころ」(MIND),「いのち」(SPIRITS)といった
精神性、霊性という「3つのつながり」から、
人間丸ごと、全体として捉えるべきだ』と提唱しています。

ガンの治療に「こころ」「いのち」
また「精神性」「霊性」などを持ち出しますと、
いかにも非科学的、東洋的発想ではないか?
いかがわしいと思う人も多いと思います。

しかし、別に、森羅万象の全体のつながりを、
からだだけではなく、
こころ、いのちとの関わりから考える
ホリスティックな発想法は、
この近代西洋医学100年の間では否定されたもので、
古来の欧米の医学はもちろん、
また最近、、医学、教育学、物理学、哲学の間でも
熱心に見直されている分野です。

患者は壊れた機械ではない。
部品修理のような医療はおかしい!
「からだ」「こころ」「いのち」という
人間丸ごとを見る医学が待たれている!
さらに政治経済や教育も環境も、
森羅万象を機械論や合理論で割り切るのではなく、
宇宙自然との共生や、社会全体のつながりから見る
創造的な学問が「ホリスティック発想法」=もしくは
ホーリズム哲学といわれるものです。

ガン患者のための
スローヘルス=創延命患者学の理論の基本は
ここに置いているのです。
話の続きはまた明日・・・。


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2006年5月16日(火)

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