元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1383回
ガン市民講座のメッセージ(4)

6月16日〜18日に開かれる
「アンチエイジング国際シンポジウム」
の分科会・市民講座のひとつとして、
僕たちスローヘルス研究会のメンバーによるセミナー、
「ガン患者とアンチエイジング〜
ゆったり長生き! スローヘルス(創延命)患者学のすすめ」
が開かれます。
●場所=ホテル・グランパシフィック・メリディアン(東京・台場
●日時2006年6月17日(土)午後1時〜5時
この「市民講座」に限り、参加費無料です。
参加希望の方は予約登録制ですので、
AISETのホームページ※1を開いて
「市民講座」の項目から申し込んでください。

第2部「生還患者のパネルディスカッション」
の出演者からのメッセージの紹介の続きです。
今回は、乳ガンを公表した女優の宮崎ますみさんと、
肺ガンから延命14年の小澤恵子さんからの
メッセージを紹介します。

女優の宮崎ますみさんは、「BE BOP HIGHSCHOOLT〜Y」
「冬物語」「ふうせん」「遺産相続」「夢二」「写楽」
といった映画を始め、舞台、TV、ラジオ、雑誌、
写真集と活躍中ですが、
2005年暮れに、マスコミに自らの乳ガン手術について公表
放射線療法&ホルモン療法で転移再発を防ぐ一方、
自宅では、前向きに
さまざまなホリスティックな養生に努めています。
また、乳ガン温存療法による術後の経過と心境については
自身のホームページ※2で綴っています。
市民講座出演に先立ってのメッセージは以下のようなものです。

                *

●様々なエゴと執着が莫大なストレスを抱え、
肉体を蝕んでいったのではないか?
得るための努力ではなく、手放す為の努力が必要だと思っています
本来あるがままの姿こそが美しく健康なのだから。

●ガンというショッキングな出来事を与えられ、
今まで握り締めていたものを手放したとき 
絶え間ない生命力が私の中に流れ込んできました。

●私は寝る前の1時間、瞑想と祈りを必ず行います。
身体を洗う為にお風呂に入るように、
外界との接触によりビジーになったマインドを鎮めたり、
精神を清め、魂のリセットを行う為に瞑想は欠かせません。

                 *

小澤恵子さんはスローヘルス研究会の当初からのメンバーで、
肺ガン、そして脳転移を超えて14年という、延命患者ですが、
手術、放射線、抗ガン剤など、さまざまな治療法を受け、
最近は全身ハイパーサミア(温熱療法)、
そしてγナイフ放射線治療で小康を保っている方です。
東京大学で開かれた「第9回 全身ハイパーサミア市民講座」でも
患者の立場からその体験を報告。
季刊「いのちの手帖」で闘病記を公開しました。
メッセージは以下です。

                  *

●右肺の下葉切除の手術を受けてから
10年目になる2002年の6月に右肺の再発と同時に
脳への転移が発見されました。

●全身ハイパーサミアはルカ病院の
竹内晃医師の遠赤外線による療法を受けています。
従来の方法と違って、体表の血液を温め、
血液の循環を利用し身体の深部まで均等に加温していく方法。
体力の低下も副作用も少ない加温治療が可能ということです。
熱感を抑えるための軽い静脈麻酔をした後、
直腸内、食道内、体表面に数カ所の温度センサーをつけ、
加温器に入り、徐々に体温を上げて行きます。
直腸温で41〜42度を保持しながら約60分間加温し、
徐々に放熱させ覚醒を待って病室に戻ります。
通常、数時間の休息で帰宅することができます。

●これからも、騙し騙し、頑張って粘っていれば、
新しい治療法が開発されてくる可能性もあるかと
楽観的に考えています。
それまでは、できるだけ身体を傷めないように、
また免疫力を落とさぬように、
漢方薬、気功、鍼、玄米菜食などの
東洋医学的な方法で体調を整えていくつもりです。


※1 http://www.aiset2006.jp
※2 http://www.masumimiyazaki.com


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2006年6月10日(土)

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